「戦略的基礎研究推進事業」平成12年度
採択研究代表者および研究課題一覧


7.研究領域「生物の発生・分化・再生」
研究代表者氏名 所属及び役職 研究課題名
ウエムラ タダシ
上村 匡
京都大学
ウィルス研究所
教授
単一細胞レベルのパターン形成:細胞極性の制御機構の解明
オカノ  ヒデユキ
岡野 栄之
大阪大学
大学院医学系研究科
教授
幹細胞システムに基づく中枢神経系の発生・再生研究
オカモト ヒトシ
岡本 仁
理化学研究所
脳科学総合研究センター
チームリーダー
Genetic dissectionによる神経回路網形成機構の解析
コバヤシ サトル
小林 悟
筑波大学
生物科学系
講師
生殖細胞形成機構の解明とその哺乳動物への応用
タケナワ タダオミ
竹縄 忠臣
東京大学
医科学研究所
教授
器官形成における細胞遊走の役割及びそのシグナリングと再生への応用
ハマダ ヒロシ
濱田 博司
大阪大学
細胞生体工学センター
教授
形態の非対称性が生じる機構
マツモト クニヒロ
松本 邦弘
名古屋大学
大学院理学研究科
教授
発生における器官・形態形成と細胞分化の分子機構
(アイウエオ順)

総評 研究統括 堀田 凱樹

 「発生・分化・再生生物学の新たな展開をめざして」

 この研究領域は、本年度からスタートする予定のものである。多細胞生物の発生過程のメカニズムを分子・細胞・組織・器官・個体などさまざまなレベルで意欲的に研究を展開し、世界的な活躍が期待できる研究を募集したところ、国公私立大学のみならず、国立研究機関その他から116件の応募があった。これらは、各種幹細胞、生殖細胞、発生・分化に関わるシグナル伝達機構の解明、再生医療をめざした基礎研究など非常に多岐にわたる興味のある提案であった。
 これら116件の提案は7名の領域アドバイザーにお願いして書類審査を行い、特に優れた12件を選定して、1件30分ずつの面接を行った。面接では、研究の背景、ねらい、独創性、他にない優れた点、研究の進め方、研究体制等の点から質疑応答を行い、提案課題の採択に関する検討を行った。
 その結果、神経回路網形成や生殖細胞形成の分子機構解析に関する研究や形態形成におけるシグナル伝達に関する研究、幹細胞を用いた発生・再生研究など7課題が採択された。
これらはいずれも世界的な活躍を期待させる非常に高いレベルの研究であると評価された。このほかにも多くの興味ある提案があったが、採択できず残念であった。来年度以降も引き続き優れた研究提案を期待したい。

This page updated on October 5, 2000

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