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「人にやさしい情報技術に向けて」
昨年度に引き続いて「人にやさしい情報技術」という研究主題で募集したところ、国公私立大学のみならず、国立研究機関その他から44件の応募があった。これらは、ソフトウェア、ヒューマンインターフェイス、ロボッティックス、情報通信システム、セキュリティ、社会システム、教育学習システム、認知・心理学、言語情報処理、医療情報システム、コンテンツ作成技術など、非常に多岐にわたる興味のある提案であった。
これら44件の提案は7名の領域アドバイザーにお願いして2段階の書類審査を行い、特に優れた12件を選定して、1件30分ずつの面接を行った。面接では、研究の背景、ねらい、独創性、他にない優れた点、研究の進め方、研究体制、実用へのつながり方、人や社会に対する貢献度等の点から質疑応答を行い、提案課題の採択に関する検討を行った。
採択に際しては、研究内容がこれまでになかったものや独創性の豊かなものであり、なおかつ内容が具体的によく検討されていて、5年間で目標達成が十分に期待できるものであり、学問的な成果だけでなく、実用につながり、社会に貢献すると考えられるものに重点をおいた。
その結果、バーチャルリアリティやウェアラブルコンピュータ等によるヒューマンインタフェースの開発、ネットワーク上に広く存在する情報・知識の自由な利用を可能にする技術の開発などの4課題が採択された。これらはいずれも国際的に見て非常に高いレベルのものであり、研究成果は世界をリードするものとなることを十分に期待させた。このほかにも多くの興味ある提案があった。来年度以降に引き続き優れた研究提案を期待したい。
This page updated on October 5, 2000
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