ア |
高機能基盤データベース開発事業 |
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(ア) |
高機能基盤物質データベース |
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金属、合金、無機物質、高分子に関する他にあまり類を見ない有用なデータベースである。まだ試験段階であるが、スペクトルデータ等さらに高度なデータを含むことにより一層の発展が期待できる。 |
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(イ) |
高機能生体データベース |
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世界の公開データの約5%を占め、ヒトゲノムプロジェクトのわが国における重要な役割を担っている。ヒトゲノムプロジェクトに参加している内外の研究機関と協力し、研究にとって有用なデータベースとする必要がある |
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イ |
研究情報流通促進システム開発事業(分散型デジタル・コンテンツ統合システム) |
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民間検索エンジンに対して十分差別化できなければならず、辞書を高度化するとともに、システムが研究情報の内容を認識し、知的な処理を行ってその結果を発信する必要がある。 |
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ウ |
電子情報発信・流通促進事業(電子ジャーナル) |
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・ |
電子ジャーナル化で先んじている外国の支配に我が国の学術出版活動が屈することのないよう先手を打ったことは高く評価される。今後、様々な分野の学会誌に広げるとともに、技術的支援を進めることが重要である。 |
・ |
電子ジャーナルが広く利用されるか否かは、海外の有力ネットワークとのリンクの如何にかかっている。本事業により電子ジャーナル相互および文献データベースとのリンクを張ることが可能になるが、遡及分の電子化が問題となろう。また、電子ジャーナルデータの永久保存を保証するシステムも必要である。 |
・ |
全文を任意のキーワードあるいはJICSTシソーラスで検索するような付加機能をもたせたり、JICSTファイルに自動的に抄録情報を吸い上げるシステムなどを開発し、事業団独自の情報資源と有効にリンクさせることが望ましい。 |
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学協会により様々なスタイル、習慣、作法があるので、できるだけ柔軟なシステムにするとともに、学協会にメリットを与えつつ論文のフォーマットの標準化を事業団が中心となって進めてほしい。 |
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ある程度軌道に乗ったら民間に委譲するなり、適当な料金を設定するなりして、民業とのバランスを考慮すべきである。 |
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エ |
新産業創出総合データベース構築事業(ReaD等) |
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網羅的で有効なデータベースとするために出来るだけ多くの研究者からデータを集めるには、当該研究者の承諾を得た上で公開するだけではなく、個人データの不適切な利用を防ぐ工夫が望まれる。 |
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公的な研究機関の研究者や研究活動のデータベースは種々あるので他省庁や大学関係も含めて、どれか一つ、例えばこのReaDに統合すべきである。 |
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オ |
研究情報流通高度化事業(省際ネットワーク) |
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アジア太平洋高度研究情報ネットワークなどの国際的な共同プロジェクトを積極的に進めるべきである。 |
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学術情報ネットワークやギガビットネットワーク、商用ネットワークなどとの相互運用を進めるとともに、全国にアクセスポイントを増設し、地方自治体の公的試験研究機関等との接続も推進すべきである。 |
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カ |
研究情報国際流通促進事業 |
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APEC諸国のニーズについて充分把握することが必要である。また、機械翻訳システムの活用が有効であろう。 |
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キ |
共通事項 |
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事業が多様になっているので、事業団がこれらの事業を、利用者の視点に立ってより明確な形で再構成することを提案する。 |
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