(別紙1)

計算科学技術活用型特定研究開発推進事業
平成11年度 研究開発課題一覧


物質・材料分野

課 題 名 フォトクロミック動作系の理論計算による徹底解剖
代表者(所属) 中村振一郎(三菱化学株式会社 開発本部 横浜総合研究所 
        計算科学研究所 主任研究員 分子科学グループリーダー)
課題の要旨 多様で厖大な可能性を秘めた独自のフォトクロミック系材料を対象に、計算科学技術なるが故に提示できる知見と実験のフィードバックを合わせ、高度ネットワーク利用型の共同研究方式で、フォトクロミック動作系を理論的に徹底解剖する。自然な形で新規機能材料のコンセプト提示を目指し、新たな方法論の具現を志す。

生命・生体分野

課 題 名 完全長cDNA間の共通ドメイン検索システムの開発
代表者(所属) 松田 秀雄(大阪大学大学院 基礎工学研究科 情報数理系専攻助教授)
課題の要旨 高等動物の生体メカニズムを知る上で極めて重要である完全長cDNA配列の解析を目指し、完全長cDNA配列相互の類似度に基づいて、複数の配列間で共通するドメインを体系的に検索できるシステムを開発する。配列相互の類似度判定には、従来の方法とは全く異なるオリジナルな手法であるグラフ理論に基づく配列類似性判定尺度を用いる。

環境・安全分野

課 題 名 大気海洋相互作用研究データベース共有システムの構築
代表者(所属) 功刀 資彰(京都大学大学院 工学研究科 原子核工学専攻助教授)
課題の要旨 二酸化炭素ガスの海洋への吸収機構の解明を目指し、大気海洋シミュレーションによる数値データベースと衛星観測データベースを同時にネットワーク可視化し、両者の付き合わせがリアルタイムに可能な遠隔地間の共同研究プラットフォームを構築する。これにより地球環境モデリングの高精度化に資する。

地球・宇宙観測分野

課 題 名 高速通信網と次世代衛星通信システムを利用した大気リモートセンシングの研究
代表者(所属) 西尾 正則(鹿児島大学 理学部 助教授) 
課題の要旨 低軌道地球周回衛星などから送信される電波資源(特に、センチ波の資源)を利用した地球大気状態の計測法の確立を目指す。高速データ通信網と高速の計算機により、多地点観測したデータから上層大気中の水蒸気の分布とその流れを短時間で推測し、リアルタイムに大気状態を計測する。

This page updated on September 22, 1999

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