(参考)

第2回日米先端科学技術(JAFoS)シンポジウムについて


1.背景
 全米科学アカデミー(NAS)は、45歳以下の若手研究者で新進気鋭のリーダーとなっている者を集め、多岐にわたる分野での最先端の話題の展開について議論を進める場として、先端科学技術(FoS: Frontiers of Science)シンポジウムを1989年以来毎年開催している。シンポジウムには、学術機関、企業研究所、国立研究所で天文学、天体物理学、大気科学、生物学、化学、コンピュータ、地球科学、工学、材料科学、数学、物理学等の分野で基礎研究に携わっている若手研究者が参加している。同シンポジウムでは、約24名の若手研究者が自らの研究について報告し、異分野の研究者と討論を行っており、今後の科学技術の展開の可能性と必要性を探る場として機能している。参加者は、自らの研究についてより大きな流れを見出し、分野横断的な新たな研究領域を開拓し、研究者間の人的ネットワークを形成している。
日米先端科学技術(JAFoS)シンポジウムは、1996年8月の中川大臣(当時科学技術庁長官)訪米時の、アルバーツNAS会長との意見交換に端を発し、その後アルバーツ会長から中川大臣宛の書簡において提案されたもので、第1回は昨年8月に米国カリフォルニア州アーバインにおいてNASと科学技術振興事業団(JST)の共催で行われた。
 なお、同様な2国間のシンポジウムは、1995年から独米間で、1998年からは中国−米国間で企画開催されている。
2.JAFoSシンポジウム開催形態
 別添にシンポジウムの開催形態の図を示す。シンポジウム開催に向けて運営に当たっている運営委員については下記のように日米各々6名により構成されている。日本側の運営委員は、別紙のFoS推進委員会の意見を聞いて選定されている。運営委員は参加者の選定について責任を持ち、運営委員を含み日本側40名の参加者を推薦する。
 シンポジウムは図のように日本側40名、米国側40名の参加者が一同に会し3日間を通し8つのセッションについて1つの会場で討論を行う。1つのセッションは2時間でチェアと2人の日米のスピーカにより異分野の研究者にもフォローできるような内容で発表され(20〜30分)、なるべく多くの時間を討論に当てられるように配慮される。今回のセッションテーマおよびAfter Dinner Speechテーマを次項に示す。

This page updated on eptember 22, 1999

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