「戦略的基礎研究推進事業」平成11年度
採択研究代表者および研究課題一覧


8.研究領域「内分泌かく乱物質」

研究代表者氏名 研究者所属及び役職 研究課題名
アリガ ヒロヨシ
有賀 寛芳
北海道大学
大学院薬学研究科
教授
内分泌かく乱物質による精子形成異常に関与する癌遺伝子産物DJ−1とAMY−1
イグチ タイセン
井口 泰泉
横浜市立大学
理学部
教授
内分泌かく乱物質の動物への発生内分泌学的影響
イワモト テルアキ
岩本 晃明
聖マリアンナ医科大学
泌尿器科
教授
内分泌かく乱物質のヒト生殖機能への影響
クロダ マサヒコ
黒田 雅彦
東京医科大学
第一病理学教室
講師
内分泌かく乱物質が減数分裂、相同組み換えに与える影響
クロダ ヨウイチロウ
黒田 洋一郎
(財)東京都医学研究機構
東京都神経科学総合研究所
参事研究員
内分泌かく乱物質の脳神経系機能発達への影響と毒性メカニズム
(アイウエオ順)

総評 研究統括 鈴木継美

 「内分泌かく乱作用の解明に向けて」

 「内分泌かく乱物質」についての応募件数は84件で、今年も相対的に多数の応募が続いた。動物における発生内分泌学的影響、ヒト生殖機能影響についての総合的研究、脳神経系の機能発達への影響研究といった本格的な提案に加えて、精子形成異常に関与するがん関連遺伝子産物を手がかりとする研究および減数分裂・相同組換えへの影響を見ようとする新しい研究を採択することができた。このほかにも免疫、発達、神経などへの影響にかかわる重要な課題についての提案、さらには各種の研究領域における発展を受けて新分野を開こうとする提案があるが、予算の制約により採択できなかったのは残念だった。
 なお、昨年、今年と2年にわたる審査を終えて強く感じるのは、優れた疫学・生態学研究の提案が不足していることである。本課題は極めて実践的な性格を持っていることはいうまでもない。現実の対策の展開のなかで、野外研究がより強力に進めらることを期待したい。


This page updated on September 8, 1999

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