カセサート大学の概要


1.概要
 カセサート大学(Bangkhen campas)は、1943年にタイで最初の農科大学として創立された。現在では、医学部以外のほとんどの学部(13学部)、大学院および研究所を持つ学生数約22,000人の総合大学で、タイで最も権威のある大学の一つである。その位置は、バンコク国際空港とバンコク中心部の中間にあり、周囲には王立森林局、NRCT、TISTRといった政府機関が集まり、その中心となっている。大学の発展に伴い1979年にバンコク北西80kmのキャンベンゼンに新しいキャンパスを開設した(Kamphaengsaen campus)。現在、建設中の2つのキャンパスも含めて全部で6つのキャンパスがある。
 カセサート大学は日本との間に多くの研究協力の実績がある。特にJICAを通じて行われた研究協力は8年間におよび、穀物の育種、農業環境と品質管理技術、農業機械の開発等の研究を始め大きな研究実績がある。
2.共同研究相手機関としての概要
 タイ側代表研究者であるDr. Napavarnが所長を務めるKasetsart University Research and Development Institute(KURDI)は1978年に開設されたものでカセサート大学における研究・開発部門を担当している。また、タイのニーズに合ったプロジェクト研究や国際共同研究の推進も行う研究所で、そこの所長(Dr. Napavarn)は大学でもかなり高い位置にある。
 シロアリの飼育施設としてはBankhen campusおよびKamphaengsaen campusの昆虫学科の施設等がある。また、フィールド研究として王立森林局の森林に立ち入ることも可能である。
 タイ側の主要な地位にある研究者の多くは日本の大学で博士号を取得した人が多い。また、日本で博士号を取得した若手も多くその研究レベルは高く活発な研究活動が見受けられ、共同研究を行う場合タイ側研究者との間の円滑な意志疎通が期待できる。


This page updated on March 18, 1999

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