JST News Vol.6/No.1
Contents
科学技術振興機構の最近のニュースから……
Close Up
科学技術総合リンクセンター「J-GLOBAL」β版のサービス開始
インターネットを通じて科学技術情報をつなぎ、研究者や技術者、企業の発想を支援する新しいサービス「J-GLOBAL(科学技術総合リンクセンター)」試行版のサービスがスタートした。
その背景には、科学技術情報に関する日本の現在の状況への危機感がある。
Topics 01
DNAの3次元構造がDNAの変異に相関することを解明
Topics02
理科支援員等配置事業「特別講師」の実施事例から
ヘンシュ貴雄 理化学研究所 脳科学総合研究センター 臨界期機構研究グループディレクター
理科の先生がオススメする 私のイチ押しデジタル教材

vol.01ロボット感覚系(味覚)コース

先端の「科学」と「技術」を体験し理解できる場所―日本科学未来館。

対話と実験を通じて先端科学技術への理解を深める「日本科学未来館 実験工房」。
子どもから大人まで、全員が考え・理解できる参加型のプログラムを紹介。

「味を感じるロボットを作ろう!」



 あまい・しょっぱい――。これは、人の舌にある味細胞が受容したものを脳が判断をして生じる感覚だ。人の味覚は主観的なものだから、味に基準を設けるのは難しいと言われていた。しかし、人の舌をまねた「味覚センサ」の誕生により、味の数値化が現実となったのだ。
 そんな最先端の味覚センサを使って実験できるのが、実験工房の『ロボット感覚系(味覚)コース』。味覚センサを通じ、「感じる」「測定する」とはどういうことなのかを学ぶのがテーマである。小学4年生以上の参加者が集まり、簡易型味覚センサを作製し、教育用LEGO「マインドストームNXT」を組み立て、動かしてみる。微妙な塩味の違いを検出し、人対ロボットで味覚を競い合うプログラムだ。
 ロボットの動作を確認したら、いざ味覚対決――。4種類の食塩水をロボットは完璧に判断できたが、参加者の舌にはややブレがあったようだ。人ではわかりにくい微妙な数値を判別できる味覚ロボットのすごさを実感できるコースだ。
 これは、九州大学のシステム情報科学研究院が味のデータ化に成功した画期的なセンサで、すでに製品化もされている。個人の主観に頼らずに、応答特性が一定にできるので、食品の均一な品質管理や苦くない薬の製剤開発など、幅広い分野で活躍が期待されている。
 また、料亭の味やおふくろの味などが再現できることも、ユニークな特徴だ。



JST News 発行日/平成21年4月15日
編集発行/独立行政法人 科学技術振興機構 広報ポータル部広報担当
〒102-8666 東京都千代田区四番町5-3 サイエンスプラザ
電話/03-5214-8404 FAX/03-5214-8432
E-mail/ ホームページ/http://www.jst.go.jp
編集長/木村 美実子(JST) 編集・制作/株式会社トライベッカ
デザイン/中井俊明 印刷/株式会社テンプリント