科学技術振興機構の最近のニュースから……
戦略的創造研究推進事業さきがけ「代謝と機能制御」の研究成果から
生活習慣病のリスクを高めるメタボリックシンドローム。
内臓に蓄積された脂肪を「老化」と「炎症」2つの観点から調べると病気のメカニズムや画期的な治療法の可能性が見えてきた。
内臓に蓄積された脂肪を「老化」と「炎症」2つの観点から調べると病気のメカニズムや画期的な治療法の可能性が見えてきた。
長濱嘉孝 自然科学研究機構 基礎生物学研究所 特任教授
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―民主党政権にかわって、JSTのあり方も変わってくると思いますが?
「JSTも、姿勢を正して臨まなければならないと思っています。独立行政法人に対する風当たりが強くなってきていますが、逆にこれを良い機会ととらえて、これまで『税金を使うので仕方がない』とされてきた行政の冗長性回避にも最大限に取り組んでいくつもりです」
―「最先端研究開発支援プログラム」の見直しなどもありましたが。
「これは内閣府のプログラムで30人の研究者を選び、大型の研究開発をしようとしたもので、当初の2700億円から1500億円に規模が縮小されました。JSTプロジェクト関連者が18人も入っているとされ、その意味で私たちにも影響が大きいのですが、『科学技術は日本にとって重要である』という認識は、新政権も同じであることがわかってきました。新政権の想いを受け止めながら、JSTは未来展開をしていきます」
―具体的にどのようなものでしょう?
「『低炭素社会に向けた科学技術のブレークスルーを起こす努力』が第1です。これは世界への貢献でもあります。もう1つは、『科学技術を外交に生かす』ということ。途上国支援や主要国との外交交渉に日本の科学技術協力を関連させて、新政権による日本の国際貢献度合いを顕著なものにしていくことができそうです。さらに、『地域振興への貢献』のため、JSTは「地域卓越研究者戦略的結集プログラム」を開始します。卓越研究者を招へいし、産業界や自治体と協力して地域の『夢技術』の『ひとの輪』を広げます」
先端の「科学」と「技術」を体験し理解できる場所―日本科学未来館。
対話と実験を通じて先端科学技術への理解を深める「日本科学未来館 実験工房」。子どもから大人まで、全員が考え・理解できる参加型のプログラムを紹介。
「ロボットは世界をどう見ているの?」
現代社会において、幅広い分野で活躍しているロボット。産業用をはじめとして、さまざまな場面で使われているが、その多くには、人間の五感のどれかに相当するセンサが搭載されている。
今回の実験工房は、そんなセンサのなかでも視覚に相当する「光センサ」ロボットを組み立て、動かすことで、センサの仕組みや役割を学ぶ『ロボット感覚系基礎コース』だ。
まず前半は、組み立てに入る前の講義。組み立てに使う部品のそれぞれのはたらきを確認した後、ロボットの頭脳となるコンピュータや、目となる光センサの仕組みについて理解を深めた。
後半は、前半で学んだ部品を使ってロボットの組み立てを開始――。今回は、黒線をたどって動くロボットを作る。そのため、光センサの取り付け場所を工夫して、上手に黒線を感知できるようにすることが最大の難関だ。参加者は、思うように動いてくれないロボットに四苦八苦しながらも、ほぼ全員が規定のコースをクリアすることができた。
日々進化しているロボットの研究開発。外界からの情報を受け取るセンサも、飛躍的に技術が向上しつつある。センサ技術がさらなる進化をとげることで、産業・医療・教育・家庭・災害救助など、ますます多岐に渡るシーンで、ロボットに会える日が来ることを期待したい。