新技術事業団報 第692号

平成8年6月25日
埼玉県川口市本町4-1-8
新技術事業団
電話(048)226-5608(企画調査室)

「2色補正法によるレーザ測長計」を委託開発課題に
選定ならびに開発企業を選定

  新技術事業団(理事長 松平寛通)は、通商産業省工業技術院 計量研究所 研究企画官松本弘一氏らの研究成果である「 2色補正法によるレーザ測長計」を委託開発課題として選定するとともに開発企業を選定した。
 精密加工分野における工作機械の位置決めや、地震予知などのための地殻変動の測定においては、測定の高精度化と測定範囲の長大化に対する要求が高まっている。このような分野では、直進性と干渉性に優れたレーザ光が、非接触で高精度の測定が可能なことから広く利用されている。しかし、レーザ光が大気の状態に影響されるため、大気の状態が安定した状態で測定を行う必要があり、更に温度や気圧等の測定条件を細かく観測し、データに補正を加える必要があった。このため、測定は煩雑で熟練を要し、測定精度と測定範囲についても限界が生じていた。
 本新技術では、大気の状態が微小領域においては均一と見なせることに着目し、微小領域での補正を積み重ねることにより、大気の状態に左右されない、高精度の測定を実現する。さらに、補正は測定に伴って自動的に行われるため、実時間で容易に測定が行える。
 本新技術の開発は、日本科学エンジニアリング株式会社(代表取締役社長 城和彦、本社 府中市若松町1-23-11、資本金 4.000万円、電話 0423-62-7331)に委託する予定で、開発期間は3年、委託開発費は約1.2億円の予定である。

「2色補正法によるレーザ測長計」(背景・内容・効果)

(*) この発表についての問い合わせは、電話048(226)5615 角地または坂本までご連絡下さい。


This page updated on April 14, 1999

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