(参考2)

戦略目標および研究領域の概要


 
1.戦略目標
(1)「未知への挑戦」
 本戦略目標は、人類にとって未知の領域を解明することを通じて知的資産を拡大し、ひいては新たな産業の創出を目指すものです。
(2)「環境にやさしい社会の実現」
 本戦略目標は、環境を守りつつ、人類の生活の水準を維持していくため、人間の諸活動の環境への影響を極力低減することを目指すものです。
2.研究領域
(1)戦略目標「未知への挑戦」の下の研究領域
1)「生命現象」
 本研究領域は、生物を特徴づける生命現象の本態解明をめざす研究を対象とするものです。
 特に、高等生物の行動発現の源である知・情・意等をはじめとする脳の機能、遺伝子等に書き込まれている生命の誕生、成長、死までを規定する生命活動のプログラム、生物が自らを守るために備えている生体防御のメカニズムに関する研究提案を重点的に募集します。また、これら以外に、生命現象に関する先端的研究も対象とします。
2)「極微細領域の現象」
 本研究領域は、物質を構成する分子や原子レベルの極微細な領域におけるさまざまな現象を物理的、化学的な観点から探索するものです。
 特に、原子レベルで制御された極微細構造に特異的に出現する量子効果等の物理現象や、新規な物質や狙った物質のみを選択的に得る、単一分子・原子レベルの反応制御に関する研究提案を重点的に募集します。また、これら以外に、極微細領域の現象に関する先端的研究も対象とします。
3)「極限環境状態における現象」
 本研究領域は、極限環境下における物質のさまざまな現象を研究の対象とするものです。
 特に、超高温、極低温、超高圧、超高真空、超強磁場、微小重力場等の極限状態における物質の構造、分子、原子、電子等の挙動、新物質の創製などに関する研究提案を募集します。また、これら以外に、特殊環境下における生物の機能に関する先端的研究も対象とします。 
(2)戦略目標「環境にやさしい社会の実現」の下の研究領域
4)「環境低負荷型の社会システム」
 本研究領域は、人類と環境との調和を目指し、環境汚染の計測・評価・環境の保全や改善、これらを実現して行くための社会システムに関する研究を対象とします。
 特に、環境汚染の計測・評価・汚染因子の特定・除去等、環境因子の計測・制御と社会設計に関する研究提案を重点的に募集します。また、これら以外に、地球上の物質・エネルギー循環、環境の観測、生態系の変化などに関する先端的研究も対象とします。

*なお、これらの4つの研究領域について、研究の発展に必要な手法、機器の開発等に関する研究も対象とします。


This page updated on May 14, 1999

Copyrigh© 1999 JapanScienceandTechnologyCorporation.

www-pr@jst.go.jp