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別紙

戦略的国際科学技術協力推進事業
「日本−スイス研究交流」平成25年度新規課題 一覧

課題名 日本側
研究代表者
所属・役職 課題概要
スイス側
研究代表者
在宅での日常生活動作支援・治療を目的とする脳インターフェイスを応用した手指ロボット装具 荒田 純平 九州大学
先端医療イノベーションセンター
准教授
本研究交流は、手指に運動障害を生じた神経障害患者および高齢者に対して、柔軟ロボット技術とブレイン・マシン・インターフェイスを活用した、在宅で日常生活動作支援、および治療を可能とする小型・軽量なウェアラブル手指ロボット装具開発を目的とする。 具体的には、日本側は小型・軽量な柔軟メカニズムを応用した、手指動作支援ロボット装具を開発する。スイス側は、fNIRSを応用した小型・低消費電力かつウェアラブルなブレイン・マシン・インターフェイスを開発する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、従来では不可能であった、医療機関および在宅で、治療や日常生活動作支援に活用可能なロボット装具の提供、およびその効果検証が期待される。
ガサート・ロジェ スイス連邦工科大学
チューリッヒ校
教授 
筋肉減少症、骨粗鬆症、変形性関節症の包括的評価システムの構築 高尾 正樹 大阪大学
大学院医学系研究科
助教
本研究交流は、高齢者の歩行能力の低下や転倒のリスクを簡便かつ定量的に評価するため、2次元X線画像から患者の骨、関節、筋肉の状態を包括的、定量的に評価するシステムを構築することを目的とする。 具体的には、日本側は転倒リスクの高い大腿骨頸部骨折、変形性股関節症の画像データ、臨床データの収集と3次元筋骨格モデルの構築を行う。スイス側は2次元X線画像から3次元筋骨格モデルを構築するシステムの開発を行う。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、下肢筋骨格の状態を簡易かつ定量的に評価し、高齢者の歩行能力の低下や転倒のリスクを早期発見、予防を行うツールの開発につながることが期待される。
ジェン・グーヤン ベルン大学
外科技術・生体力学研究所
グループリーダー
細胞競合を利用した革新的がん予防法の確立
−超早期がんの診断と除去を目指して−
藤田 恭之 北海道大学
遺伝子病制御研究所
教授
本研究交流は、高齢化社会の進行とともにがん患者数が増加し、新たながん予防法を求められていることを受け、正常上皮細胞と変異細胞の細胞間で起こる細胞競合を利用した革新的がん予防法を確立することを目的とする。 具体的には、日本側はSILACという定量性質量分析法を駆使し、正常上皮細胞と変異細胞間の細胞競合に関わる分子を網羅的にスクリーニングする。それらの分子は正常組織と超初期段階がん病巣の境界バイオマーカーとなる可能性を秘めている。スイス側は同定された分子について、ショウジョウバエの細胞競合モデルシステムにて機能解析を行う。さらに、両チームが共同して、日本・スイスの臨床施設で得られたヒトがん組織を用いて、スクリーニングで同定された細胞競合制御因子が正常組織とがん細胞の境界に局在するかを解析する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、細胞競合を利用した革新的がん予防法の開発につながることが期待される。
モレノ・エドュアルド ベルン大学
細胞生物学研究所
教授