JST(理事長 中村 道治)は、CONCERT-Japanプロジェクト注1)の一環として、欧州の11ヵ国14研究支援機関(別紙3)と共同で9件の研究交流課題(別紙1)を支援することを決定しました。
CONCERT-Japanプロジェクトは、欧州連合(EU)によって進められている第7回研究・技術開発フレームワーク・プログラム(FP7)の国際協力活動プロジェクトの1つです。
欧州連合はFP7の枠組みの中でさまざまな科学技術協力を行っていますが、2011年1月、日本と欧州諸国との間の科学技術協力関係を発展させることを目的としたCONCERT-Japanプロジェクトを立ち上げました。
本プロジェクトは、科学技術政策などの情報交換、相互学習、ネットワークの構築、さらには実際に試験的な共同募集を行うことを目的としており、欧州および日本から9ヵ国13研究支援機関(別紙2)が主なメンバーとして参加しています。
2012年9月から11月にかけて、日欧における研究者の交流を促進し、研究支援機関が多国間支援のノウハウを蓄積することを目的として、「災害に対する回復力」および「効果的なエネルギー貯蔵と配分」に関する研究交流課題を試験的に募集注2)しました。
募集では日本側の研究者に加えて、欧州参加国のうち2ヵ国以上の研究者が参加する研究チームを組織することを応募の要件としました。2つの募集分野に対して計96件の応募が寄せられ、日本および欧州諸国から426名もの研究者の参画があったことから、募集した研究分野における日本と欧州の協力に高い関心が寄せられていたことが示されました。
JSTは、募集に参加した各国との協議に基づき、「災害に対する回復力」分野で5件、「効果的なエネルギー貯蔵と配分」で4件の研究交流課題の採択を決定しました。
研究課題の支援期間は2015年までの約2年間、支援額は研究課題あたり総額1,000万円程度を予定しています。