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別紙

戦略的国際科学技術協力推進事業
「日本−南アフリカ研究交流」平成25年度新規課題 一覧

課題名 日本側
研究代表者
所属・役職 課題概要
南アフリカ側
研究代表者
結核菌感染における宿主マクロファージ遺伝子の保護的・破壊的作用の解明 鈴木 治和 理化学研究所
ライフサイエンス技術基盤研究センター
グループディレクター
本研究交流は、マクロファージ細胞への結核菌感染において保護的・破壊的作用を持つ宿主遺伝子を同定して解析することを目的とする。 具体的には、日本側はすでに得た高精度発現データからの候補遺伝子の選出、かく乱実験用の材料の作成、かく乱サンプルの遺伝子発現解析を担当し、南アフリカ側はマクロファージ細胞やマウス個体を用いた結核菌感染実験、遺伝子発現解析用サンプル作製を担当する。 双方共同の解析により哺乳動物のマクロファージ細胞の活性化、宿主保護あるいは免疫回避のメカニズム、結核菌の病態における標的遺伝子の役割を明らかにする。両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、結核における新たな治療戦略の創出が期待される。
フランク・ブロムバッハー ケープタウン大学
免疫学部門
教授
子癇前症(妊娠高血圧腎症)におけるHIV感染の影響 此下 忠志 福井大学
医学部
准教授
本研究交流は、南アフリカ共和国で高頻度に起こる特徴的な高血圧症の一種で、痙攣や意識消失など深刻な状態を引き起こす可能性のある子癇前症(しかんぜんしょう)で、HIV感染並びに血圧の調節に重要な内分泌経路であるレニン−アンジオテンシン系の遺伝子多型の及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。 具体的には、日本側は遺伝子多型の解析に関する知識と技術を提供し、南アフリカ側は子癇前症患者症例の提供と臨床的解析を担当する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、HIV感染と子癇前症の合併症について、レニン−アンジオテンシン系を介した新しい治療介入法の開発に貢献することが期待される。
ジャギデジャ・ムードレイ クワズル・ナタール大学
臨床医学部
名誉教授
植物病原細菌Pantoea ananatis の遺伝子型と病原性の多様性に関する研究 瀧川 雄一 静岡大学
創造科学技術大学院
教授
本研究交流は、日本全国に発生し難防除病害として大きな被害を及ぼすイネ内えい褐変病や、世界各地のトウモロコシ、ネギなどの重要作物に葉枯や腐敗を起こす新興感染症病原のPantoea ananatis についてその遺伝子型と病原性の関係を明らかにすることを目的とする。 具体的には、世界各地の菌株を収集し、日本側は主に植物に対する病原力の違いを解析し、特定遺伝子の機能を明らかにする。南アフリカ側ではゲノムを網羅的に解析し系統間での違いを見いだす。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことによって、病原性の違いを決定する新規のメカニズムが解明され、病害の診断・防除に貢献することが期待される。
テレサ・アン・クチノ プレトリア大学
自然科学・農学部
教授