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科学技術振興機構報 第949号

平成25年4月26日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)
Tel:03-5214-8404(広報課)
URL http://www.jst.go.jp

戦略的国際科学技術協力推進事業
「日本−南アフリカ研究交流」における平成25年度新規課題の決定について

JST(理事長 中村 道治)は、南アフリカ国立研究財団(NRF)注1)と共同で「ライフサイエンス」に関する3件の研究交流課題を支援することを決定しました。この支援は、戦略的国際科学技術協力推進事業注2)「日本−南アフリカ研究交流」注3)の一環として行われるものです。支援を決定した課題は次の通りです。

(1)「結核菌感染における宿主マクロファージ遺伝子の保護的・破壊的作用の解明」

(研究代表者:理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター 鈴木 治和 グループディレクター、ケープタウン大学 免疫学部門 フランク・ブロムバッハー 教授)

本研究交流は、免疫細胞の一種であるマクロファージ細胞に結核菌が感染したとき、当該細胞に保護的・破壊的な作用を持つ宿主遺伝子を同定して解析することによって、結核における新たな治療戦略の創出を目指すものです。

(2)「子癇前症(妊娠高血圧腎症)におけるHIV感染の影響」

(研究代表者:福井大学 医学部 此下 忠志 准教授、クワズル・ナタール 大学 臨床医学部 ジャギデジャ・ムードレイ 名誉教授)

本研究交流は、南アフリカ共和国で高頻度に起こる特徴的な高血圧症の一種である子癇前症で、HIV感染ならびに血圧の調節に重要な内分泌経路であるレニン−アンジオテンシン系などの遺伝子多型の及ぼす影響を明らかにすることを目指すものです。

(3)「植物病原細菌Pantoea ananatis の遺伝子型と病原性の多様性に関する研究」

(研究代表者:静岡大学 創造科学技術大学院 瀧川 雄一 教授、プレトリア大学 自然科学・農学部 テレサ・アン・クチノ 教授)

本研究交流は、イネ、トウモロコシなどの重要作物に感染する病原細菌Pantoea ananatis の理解と病害防除に向けて、その遺伝子型と病原性の関係を解明することを目指すものです。

今回の研究交流課題の募集では14件の応募があり、これらの応募課題を日本側および南アフリカ側の専門家により評価しました。その結果をもとにJSTおよびNRFが協議を行い、研究内容の優位性や交流計画の有効性などの観点から、日本と南アフリカがともに支援すべきとして合意した3件を支援課題として決定しました。日本側と南アフリカ側とも平成25年5月に支援を開始し、研究期間は支援開始から3年間を予定しています。

注1) 南アフリカ国立研究財団(NRF:National Research Foundation)
平成11年に設立された科学技術省所管の組織。RISA(国内および国際ファンド)、SAASTA(科学教育・科学コミュニケーションなど)、National Research Facility(研究設備など)の3部門からなります。
NRFホームページURL:http://www.nrf.ac.za/
注2) 戦略的国際科学技術協力推進事業
政府間合意に基づき、戦略的に重要なものとして文部科学省が設定した協力対象国・地域および分野において、相手国の研究支援機関と共同で研究提案を公募・採択し、国際研究交流を支援します。
戦略的国際科学技術協力推進事業ホームページURL:http://www.jst.go.jp/inter/
注3) 「日本−南アフリカ研究交流」
平成20年7月にJSTとNRFの間で、戦略的国際科学技術協力推進事業により研究交流を実施することを目的として覚書を締結しました。この覚書に基づき、JSTとNRFはライフサイエンスの分野で日本-南アフリカの研究交流の共同ファンドプログラムを開始しました。今回は3回目の研究交流課題の採択となります。

<添付資料>

別紙:戦略的国際科学技術協力推進事業「日本−南アフリカ研究交流」平成25年度新規課題 一覧

参考:戦略的国際科学技術協力推進事業「日本−南アフリカ研究交流」平成25年度新規課題の採択に関して

<お問い合わせ先>

科学技術振興機構 国際科学技術部
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
平川 祥子(ヒラカワ ショウコ)、金子 恵美(カネコ エミ)
Tel:03-5214-7375 Fax:03-5214-7379
E-mail:

(英文)JST to fund Three New Japan-South Africa Research Exchange Projects
within "FY2013 Strategic International Research Cooperative Program (SICP)"