JST(理事長 中村 道治)は、iPS細胞等を用いた再生医療の実現を加速するため、平成25年度より新たに「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」を開始し、「iPS細胞研究中核拠点」、「疾患・組織別実用化研究拠点」および「技術開発個別課題」の提案を大学などから募集します。
iPS細胞研究中核拠点では、iPS細胞の臨床応用を見据えた標準化、安全性の確保を行いつつ、再生医療用iPS細胞ストックの構築を目指して必要な研究を長期的に実施します。また、疾患・組織別実用化研究拠点では、既に基本的な技術開発が完了して5年以内の臨床応用を目指す拠点(拠点A)、および技術的ブレークスルーをおこない臨床応用を目指す拠点(拠点B)を構築し、iPS細胞研究中核拠点で作製される再生医療用iPS細胞等を用いて臨床研究を実施するために必要な研究を行い、疾患・組織別に早期の再生医療の実現を目指します。また、技術開発個別課題では、iPS細胞研究中核拠点または疾患・組織別実用化研究拠点と連携しつつ、iPS細胞等の臨床応用の幅を広げる技術開発や、より高度な再生医療を目指した技術開発を実施します。
本プログラムを通じて、国際競争が激化しているiPS細胞等を用いた再生医療について、我が国のアドバンテージを活かし、世界に先駆けて臨床応用をするべく研究開発が加速されるとともに、我が国のiPS細胞関連産業(再生医療・創薬、細胞製造、装置、培地、等)の育成に資することを期待します。
なお、本募集は、平成24年度補正予算および平成25年度政府予算の成立を前提としております。