科学技術振興機構報 第93号
平成16年7月20日
東京都千代田区四番町5−3
独立行政法人科学技術振興機構
電話(03)5214-8404(総務部広報室)
URL http://www.jst.go.jp

生産効率が大幅に向上する離型金型用被膜加工技術の開発に成功

 独立行政法人科学技術振興機構(理事長 沖村憲樹)は、委託開発事業の開発課題「離型金型用被膜加工技術」の開発結果を、このほど成功と認定しました。
 本課題は、岩手大学工学部長森邦夫氏らの研究成果を基に、平成13年3月から平成16年3月にかけて竹内真空被膜株式会社(代表取締役 M田忠行、本社 岩手県和賀郡東和町百ノ沢1-127-1、資本金36百万円)に委託して実用化開発(開発費約87百万円)を進めていたものです。
(開発の背景)
 ゴム、樹脂、プラスチック等を材料とした金型成型物は、金型にフッ素系・シリコン系離型剤を塗布し、膜を形成させることで、金型と成型物の間に離型性を保持させています。しかしながら、離型剤は、金型汚染の原因にもなり、成型物を変形させる等成型物の品質を低下させることから、金型の頻繁なメンテナンスが必要となります。そのため、生産コストが嵩む傾向にあり、離型効果が長時間持続する金型用被膜加工技術が求められていました。
(開発の内容)
 本新技術によるトリアジンジチオール被膜は、撥水性・耐久性を有し、金型と成型物の間の離型性を長時間保持できるため、金型に成膜することで歩留まり良く成型物を数千〜数万ショットまで連続生産することが可能です。
 本新技術は、金型にトリアジンジチオール被膜を強固に成膜させる加工技術に関するものです。
(開発の効果)
 本新技術により成膜した金型は、成型物との離型性が良く、耐久性・防汚性に優れメンテナンスを軽減できるため、生産効率が大幅に向上することから、金型成型加工品の製造ライン等への利用が期待されます。
本新技術の背景、内容、効果の詳細
図1 新技術による撥水効果
図2 トリアジンジチオールの離型性メカニズム
開発を終了した課題の評価

なお、本件についての問い合わせは以下のとおりです。
独立行政法人科学技術振興機構 開発部開発推進課
菊地博道、正木法雄(電話:03-5214-8995)

竹内真空被膜株式会社 技術部 川村 智 (電話:0198-42-2141)
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