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別紙1

研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム)
「開発成果の活用・普及促進」平成24年度新規課題 一覧

  開発課題名 チームリーダー
氏名・所属機関・役職
課題概要
1 HiCEP自動反応装置の活用・普及促進 安倍 真澄
放射線医学総合研究所
先端計測分析事業推進チーム
チームリーダー
【装置】本プログラム「機器開発タイプ」において開発した網羅的遺伝子発現解析法であるHiCEP法(包括的高感度遺伝子発現プロファイリング法)を応用した自動解析装置(HiCEPer)を開放(共同利用)します。
【内容】今回開放を行うHiCEPerは、他の手法では網羅的な発現解析が困難な、少量の異なる細胞(生物種)が混在するサンプルについても、ハイスループットな解析(一度に96サンプル)を可能とするものです。本装置の活用により、医学研究、環境科学等の貢献が期待されます。
2 SOI X線イメージ装置の活用・普及促進 新井 康夫
高エネルギー加速器研究機構
素粒子原子核研究所
教授
【装置】本プログラム「要素技術タイプ」において開発したSilicon−On−Insulator(SOI、絶縁膜上に形成した単結晶シリコンを基盤とした半導体)技術を用いたX線イメージング検出器とデータ収集システムを組み合わせたプロトタイプ機を開放(共同利用)します。
【内容】SOI検出器は、高精細・高速・高感度といった特徴を持っており、従来の検出器との互換性が高く、画素毎にCMOS集積回路を搭載できることから、ユーザーに実際に使用してもらい様々な要望を聞くことにより、さらに新たな測定手法を開拓できる可能性があります。本装置の活用により、X線回折やX線異物検査、医療といった多くの分野の研究者・企業への普及が期待されます。
3 生物発光リアルタイム測定システムの活用・普及促進 石浦 正寛
名古屋大学
遺伝子実験施設
施設長・教授
【装置】本プログラム「機器開発タイプ」において開発した「生物発光リアルタイム測定システム」を開放(共同利用)します。
【内容】生きたままの細胞で遺伝子発現を生物発光として連続的に自動測定する本システムは、極めて高い感度・精度・時間分解能での詳細な遺伝子発現リアルタイム解析を全自動で実現することが可能な手法です。本システムの活用により、バイオ基礎研究分野や環境、農業・食品、バイオエネルギー、創薬などの応用研究分野において、遺伝子発現を指標にした解析への貢献が期待されます。
4 SPM装置シミュレータの活用・普及促進 柿沼 良輔
アドバンストアルゴリズム&システムズ
シミュレーションセンター
代表取締役
【装置】本プログラム「プロトタイプ実証・実用化タイプ」において開発した走査型プローブ顕微鏡(SPM)装置シミュレータを開放(共同利用)します。
【内容】このSPM装置シミュレータは、特に半導体やナノ材料等の試料の精確分析が可能なものであり、本シミュレータの活用により、実測値と計算値との比較、計算パラメータ作成ソフトの使用等で幅広い高精度解析が可能となり、ナノ工学への貢献が期待されます。
5 CO濃度空間分布測定ライダー装置の活用・普及促進 長澤 親生
首都大学東京
大学院システムデザイン研究科
教授
【装置】本プログラム「機器開発タイプ」において開発した二酸化炭素(CO)濃度空間分布測定用ライダー(レーザーを光源とするレーダー手法)装置を開放(共同利用)します。
【内容】大気中のCOは地球温暖化に対する影響が大きい気体であり、その濃度の空間分布を高頻度・広域・高精度で測定することは重要です。本装置はCO濃度の鉛直及び水平分布の高精度な遠隔測定が可能であり、移動体搭載型である本装置の活用により地球温暖化予測研究などへの貢献が期待されます。
6 トモグラフィー電子顕微鏡用ソフトウェアの活用・普及促進 御堂 義博
大阪大学
大学院情報科学研究科
助教
【装置】本プログラム「ソフトウェア開発タイプ」において開発した高速処理型トモグラフィー(断層影像法)電子顕微鏡用ソフトウェア(HawkC)を、開放(共同利用)します。
【内容】本ソフトウェアは、トモグラフィー専用電子顕微鏡に搭載することにより、立体組織の高速可視化を可能とするものです。生命科学・材料科学における形態の3次元観測を簡便化し、電子顕微鏡トモグラフィーの更なる活用を推進します。また、本ソフトウェアと3次元プリンタ技術を融合することで、試料の観測から3次元データの生成、輪郭抽出、立体像および立体模型の作成までをシームレスに実行することが可能となります。本ソフトウェアの活用により、実物の模型を手軽に素早く生成することができれば、基礎研究分野のみならず、広く医療・工学などの応用分野においても大きな貢献が期待されます。
7 IVV法によるタンパク質スクリーニング装置の活用・普及促進 柳川 弘志
NPO横浜ライフサイエンス研究機構
生命科学研究部
会長
【装置】本プログラム「要素技術タイプ」において開発した、試験管内でたんぱく質の相互作用を網羅的に解析 するin vitro virus(IVV)法とマイクロ化学チップを組み合わせた超高効率なタンパク質スクリーニング装置を開放(共同利用)します。
【内容】本装置は、マイクロ化学チップにリガンド付きガラス基板を容易に接合・交換できるシステムを用いており、送液・分取・分離を容易に行うことができます。本装置により、タンパク質間相互作用の大規模な解析や薬剤標的タンパク質の探索、有用な抗体医薬・ペプチド医薬などのスクリーニングを、迅速かつ低コストで実現可能となることが期待されます。