JST(理事長 中村 道治)は、カナダ自然科学・工学研究会議(NSERC)注1)と共同で「環境・エネルギー」分野の中の「再生可能エネルギー」「エネルギー利用」に関する課題の募集および審査を行い、以下の研究交流課題を支援することを決定しました。この支援は、戦略的国際科学技術協力推進事業注2)「日本-カナダ研究交流注3)」の一環として行われるものです。
支援を決定した課題は次の通りです。
「熱再生と熱統合を用いたバイオマス乾燥・焙焼を一貫して行う流動層反応器の開発」
(研究代表者:東京大学 生産技術研究所 堤 敦司 教授、ブリティッシュコロンビア大学 化学生物工学部門 ビイ・シァオタオ 教授)
本研究は、自己熱再生を利用した革新的省エネ型バイオマス乾燥・焙焼プロセスを開発し、高密度な木質ペレット製造にかかるエネルギーを大幅に削減することを目指す。
今回の研究交流課題の募集では4件の応募があり、これらの応募課題を日本側およびカナダ側の外部専門家により評価しました。JSTとNSERCはその結果をもとに協議を行い、研究内容の優位性や交流計画の有効性などの観点から、日本とカナダがともに支援すべきとして合意した1件を支援課題として決定しました。日本側、カナダ側とも平成24年12月に支援を開始し、研究期間は支援開始から3年間を予定しています。