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資料3

平成24年度 新規採択 研究総括および研究領域の決定手順

1.一次候補者の作成

[推薦公募および独自調査による一次候補者母集団の作成(1,994名)]

以下の方法に基づき、平成21年度以降の調査結果を統合し、一次候補者母集団を作成しました。

1)推薦公募

全国の大学、公的研究機関、民間企業研究開発部門に所属する研究者の方を対象に、研究総括に相応しい人物と、その方に期待する研究領域について、個人資格での推薦(他薦)を公募しました。なお、平成23年度の公募は平成23年7月1日から8月31日の間に行いました。

2)JST独自調査

シンクタンクに委託したアンケートおよびJSTによるインタビューなどを通じて、学識経験者などに対し、基礎的研究領域において、今後新しい分野を切り開いていく、あるいは新しい研究の流れを創り出していく可能性を秘めた人材、研究テーマなどについて継続的に調査を実施しています。

上記手順を経て、1,994名を今回の選考における一次候補者としました。

2.選考パネルの設置

研究領域の選定および研究総括の指定に関わる調査、選考などを的確かつ効果的に実施するため、外部有識者2名をパネルオフィサー(競争的資金制度におけるプログラムオフィサーに相当)に委嘱しました。パネルオフィサーの人選にあたっては、以下に配慮し、JSTの外部有識者会議である研究主監会議の意見に基づいて指定しました。

  1. (1)専門とする研究分野において、先見性および洞察力を有していること。
  2. (2)研究マネジメントを行った経験を有していること。
  3. (3)優れた研究実績を有し、関連分野の研究者から信頼されていること。
  4. (4)公平な評価を行いうること。

さらに、選考に関する調査などを円滑に進めるため、各パネルオフィサーのもとに、パネルオフィサーを補佐するパネルメンバー5名を置き、2つの選考パネルを設置しました。なお、パネルメンバーは、各選考パネルにおいて最低1名を外国人としました。

3.研究構想提案依頼者の選出

[選考パネルによる二次候補者への絞り込み(1,994名→18名)]

一次候補者について、各選考パネルにおいて絞り込みを行い、研究構想の提案を依頼すべき候補者(二次候補者)18名を選出しました。

上記18名の候補者に対し、研究領域の構想・経歴書などの作成を依頼したところ、14名の研究者より研究領域の構想などの提出がありました(4名は辞退)。

4.書類選考および面接選考

 研究領域の構想などの提出があった14件の研究総括および研究領域候補について、各選考パネルにおいて書類選考および面接選考を行いました。最終的に、各選考パネルにおいてパネルオフィサーの判断で1件の研究領域および研究総括の候補を選出し、計2件を選定しました。

なお、各選考パネルの選考会の日程などは以下のとおりです。

・喜連川パネル

一次面接選考会:6月25日(8件→4件)
二次面接選考会:7月30日(4件→1件)

・岡田パネル

書類選考会:6月7日(6件→6件)
一次面接選考会:7月8日(6件→2件)
二次面接選考会:7月24日(2件→1件)

以上の選考フローは下図を参照。

図:選考フロー