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別紙

戦略的国際科学技術協力推進事業
「日本−シンガポール研究交流」平成24年度新規課題 一覧

課題名 日本側
研究代表者
所属・役職 課題概要
シンガポール側
研究代表者
フェリチンとナノインプリントにより実現するDNAシーケンサー 山下 一郎 奈良先端科学技術大学院大学
物質創成科学研究科
教授
本研究はシーケンサー装置の重要プロセスであるDNA相補結合検出を、電気的手法で読み取るプローブ−DNA固定電極を作製することを目的とする。 具体的には日本側は、球殻状たんぱく質変異体を開発して均一ナノ粒子の合成と個別に1個ずつ配置することを担当し、シンガポール側はナノインプリントによるナノ粒子内包球殻たんぱく質を固定するパターンの大規模作製と電子供与体担持プローブ−DNAの合成を担当し、両者の組み合わせで、電気的検出プローブ−DNAの位置制御高密電極を実現する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、これまでにないナノスケール制御精度のプローブ−DNA電極が実現され、画期的な高精度、低エラーと小型化が実現でき、将来必須となる制御されたDNAアレイ技術の基礎となることが期待される。
カレン・チョン STAR
物質材料工学研究所(IMRE)
シニアリサーチエンジニア
効率的畜産業のための携帯可能なMEMS血流量センサーの研究 澤田 廉士 九州大学
工学研究院
教授
本研究は、畜産業への応用を目指した長時間生体に装着可能な血流量センサーの研究を通し、医工学、農畜産業と工業とを融合させ新たな電子バイオ分野への応用展開とその拠点を構築することを目的とする。 具体的には、シンガポールが有するナノフォトニックス技術やNEMS(Nano Electro Mechanical Systems)技術と日本でつちかってきた光MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサー技術や最先端の電子集積回路技術、並びに動物への応用技術を融合する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、血流量センサーの生体に低負荷のパッケージング、超低消費電力化、超小型化、無線伝送技術を躍進させることができ、バイオエレクトロニクスにおける飛躍的な高付加価値産業を生むことが期待される。
チェンクオ・リー シンガポール大学
電気・コンピュータ工学科
准教授
昆虫−無線電子デバイス融合システムにおける筋動作のin vivo制御 石渡 信一 早稲田大学
理工学術院
教授
本研究は、生きている昆虫に無線電子デバイスを装着した融合システムを構築することを目的とする。 具体的には、日本側は昆虫飛翔筋を蛍光ラベルし、筋線維のCa2+ダイナミクスをin vivo顕微イメージングする手法を確立する。シンガポール側は昆虫の解剖や外科的処置、そして装着すべき無線電機デバイスの開発を行う。 双方の研究チームが相互補完的に取り組むことで、シンガポール側のバイオエレクトロニクス制御技術と日本側の生体顕微技術・筋生理手法が組み合わさり、その結果、昆虫に無線電子デバイスを装備した生体・デバイス融合システムが構築でき、昆虫飛翔の精緻な制御が可能になると期待される。
ヒロタカ・サトウ 南洋理工大学
機械・航空宇宙工学科
助教