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科学技術振興機構報 第893号

平成24年6月29日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)
Tel:03-5214-8404(広報課)
URL http://www.jst.go.jp

戦略的国際科学技術協力推進事業
「日本−シンガポール研究交流」における平成24年度新規課題の決定について

JST(理事長 中村 道治)は、シンガポール科学技術研究庁注1)(ASTAR)と共同で「バイオエレクトロニクス」に関する3件の研究交流課題を支援することを決定しました。この支援は、戦略的国際科学技術協力推進事業注2)「日本−シンガポール研究交流」注3)の一環として行われるものです。

支援を決定した課題は次の通りです。

(1)「フェリチンとナノインプリントにより実現するDNAシーケンサー」

(研究代表者:奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 山下 一郎 教授、ASTAR 物質材料工学研究所(IMRE) カレン・チョン シニアリサーチエンジニア)

本研究交流は、シーケンサー装置の重要プロセスであるDNA相補結合検出を、電気的手法で読み取るプローブ−DNA固定電極を作製することを目指すものです。

(2)「効率的畜産業のための携帯可能なMEMS血流量センサーの研究」

(研究代表者:九州大学 工学研究院 澤田 廉士 教授、シンガポール大学 電気・コンピュータ工学科 チェンクオ・リー 准教授)

本研究交流は、畜産業への応用を目指した長時間生体に装着可能な血流量センサーの研究を通し、医工学、農畜産業と工業とを融合させ新たな電子バイオ分野への応用展開とその拠点を構築することを目指すものです。

(3)「昆虫−無線電子デバイス融合システムにおける筋動作のin vivo制御」

(研究代表者:早稲田大学 理工学術院 石渡 信一 教授、南洋理工大学 機械・航空宇宙工学科 ヒロタカ・サトウ 助教)

本研究交流は、生きている昆虫に無線電子デバイスを装着した融合システムを構築することを目指すものです。

今回の研究交流課題の募集では11件の応募があり、これらの応募課題を日本側およびシンガポール側の専門家により評価しました。その結果をもとにJSTおよびASTARが協議を行い、研究内容の優位性や交流計画の有効性などの観点から、日本とシンガポールがともに支援すべきとして合意した3件を支援課題として決定しました。日本側、シンガポール側とも平成24年7月に支援を開始し、研究期間は支援開始から3年間を予定しています。

注1) シンガポール科学技術研究庁(ASTAR、英語名:Agency for  Science,Technology and Research)
活気ある知識基盤型社会の構築を目指し、世界最高レベルの科学技術研究や人材育成を推進するシンガポールを代表する法人。国の製造業や新規成長産業に不可欠な分野に特に重点をおき、生医学、物理科学、工学分野の研究開発部門を活発に助成しています。
STARホームページURL:http://www.a-star.edu.sg/
注2) 戦略的国際科学技術協力推進事業
政府間合意に基づき、戦略的に重要なものとして文部科学省が設定した協力対象国・地域および分野において、相手国の研究支援機関と共同で研究提案を公募・採択し、国際研究交流を支援します。
戦略的国際科学技術協力推進事業ホームページURL:http://www.jst.go.jp/inter/index.html
注3) 「日本−シンガポール研究交流」
平成21年1月に文部科学省の岩瀬 公一 科学技術・学術政策局総括官(当時)が、ASTARのリム・チュアン・ポー長官を訪問し、日本とシンガポールの関係を強化するため、ジョイントファンディングにより研究協力を進めることが合意されました。この後、両国間による各種会合を経て、平成21年3月18日にJSTとASTARとの間で戦略的国際科学技術協力推進事業の実施のための覚書を締結しました。今回は2回目の研究交流課題の採択となります。

<添付資料>

別 紙: 戦略的国際科学技術協力推進事業「日本−シンガポール研究交流」平成24年度新規課題 一覧

参 考: 戦略的国際科学技術協力推進事業「日本−シンガポール研究交流」平成24年度新規課題の採択に関して

<お問い合わせ先>

科学技術振興機構 国際科学技術部
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
宇佐見 健(ウサミ タケシ)、金子 恵美(カネコ エミ)
Tel:03-5214-7375 Fax:03-5214-7379
E-mail: