JST(理事長 中村 道治)は、平成24年度より新規に開始した「次世代科学者育成プログラム」の募集において、30件の応募の中から13件を採択しました(別紙1)。
「次世代科学者育成プログラム」は、将来有望な科学技術人材の育成を目的として、理数系分野に卓越した高校生や中学生などの意欲や能力を、さらに伸ばすことに重点を置いた教育プログラムの実施や開発を支援するものです。
本プログラムでは、以下の通り2種類の取り組みを支援します。
- メニューA(支援費:400万円/年 支援期間:1年)
- 理数系分野に関して非常に高い意欲や能力を持つ高校生などを対象に、大学などの機関が、生徒自らが設定したテーマによる研究活動や、学校教育を超えるレベルの内容の学習活動などの機会を提供し、生徒の潜在的な才能を最大限に発揮させる取り組み。
- メニューB(支援費:400万円/年 支援期間:1年)
- 理数系分野に関して非常に高い意欲や能力を持つ中学生などを対象に、そのような生徒を見いだし、学校では行わないような高いレベルの実験・実習などを通して個々の能力を伸ばす教育プログラムの開発に向け、教育委員会などと連携して行う試行的取り組み。対象には、小学5・6年生の生徒を含むことも可能。注)
メニューAにおいては平成24年2月23日(木)から3月23日(金)、メニューBにおいては平成24年2月23日(木)から4月6日(金)の期間に募集を行い、それぞれ16件、14件の応募がありました。その後、外部有識者で構成される委員会(別紙2)にて審査を行い、メニューA8件、メニューB5件、計13件を採択しました。
なお、事業の詳細については、下記のホームページを参照してください。
ホームページURL:http://rikai.jst.go.jp/fsp
注)JST理数学習支援センター(センター長 有馬 朗人)では、教育現場のさまざまな実態やニーズを踏まえた調査や報告を行い、プログラムの設計や運営に役立てています。本プログラムのメニューBは、本センターが平成23年7月にとりまとめた報告書「中学生の才能を地域を挙げて育てるために」の中での提言を踏まえて、設定しました。
(以下、報告書「中学生の才能を地域を挙げて育てるために」11ページより抜粋)
5.具体的な施策の提案
5-1.施策の概要
社会にイノベーションをもたらす人材を育成するために,理数領域に強い意欲や才能ある中学校段階を中心とした子どもたちを見出し,継続的に育成するシステムの構築を支援することを目的とする.このシステムでは,地域の関係機関及び専門家が連携し,発展的学習機会及び研究指導など,体系的な教育プログラムを開発・提供し,見出した中学生を継続的に育成する.
取組にあたっては,中学校教員も積極的に参画し,中学生の才能を見出すとともに,学校外の取組を学校の学びとつなげ,地域の関係機関と共に体系的,継続的に育成する環境を整備する.
(全文は、https://www.jst.go.jp/pr/info/info816/index.htmlを参照してください)
<添付資料>
別紙1:次世代科学者育成プログラム 平成24年度採択機関・取組 一覧
<お問い合わせ先>
科学技術振興機構 理数学習支援センター 連携学習担当
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
犬飼 孔(イヌカイ コウ)、小林 洋(コバヤシ ヒロシ)
Tel:03-5214-7376 Fax:03-5214-8430