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科学技術振興機構報 第879号

平成24年4月27日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)
Tel:03-5214-8404(広報課)
URL http://www.jst.go.jp

戦略的国際科学技術協力推進事業
タイ水害関連研究を対象とした「国際緊急共同研究・調査支援プログラム
(J−RAPID)」における採択課題の決定について

JST(理事長 中村 道治)は、タイ国家科学技術開発庁(NSTDA)注1)と共同で平成23年にタイで発生した洪水に関する2件の研究・調査課題を支援することを決定しました。この支援は、戦略的国際科学技術協力推進事業注2)国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J−RAPID)注3)」の一環として行われるものです。

支援を決定した課題は次の通りです。

(1) 「洪水対策のための数値解析モデルの構築と2011年タイ洪水の最高水位の測定」

(研究代表者:京都大学 防災研究所 竹林 洋史 准教授/国立エレクトロニクス・コンピューター技術センター 大規模シミュレーション研究室 ソーンテーポ・ヴァンナラット 室長)

本共同研究・調査は、2011年洪水中の最高水位と痕跡水位の平均海水面からの高さを計測し、氾濫水の排水システムを検討するための数値解析モデルを構築することを目指すものです。

(2) 「水害地域における網羅的な微生物解析と多環芳香族炭化水素の室内分解試験によるバイオレメディエーションポテンシャル調査」

(研究代表者:独立行政法人 製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター 藤田 信之 上席参事官/国立遺伝子工学・バイオテクノロジーセンター 酵素研究室 ベラワット・チャンプレダ 室長)

本共同研究・調査は、バイオレメディエーション(微生物による汚染環境の修復) 実施の可否を判断するための基盤情報の整備として、タイ国における分解菌の分布および病原微生物の増殖などの生態系に与える影響について調査を実施するものです。

今回の緊急共同研究・調査課題の募集では2件の応募があり、これらの応募課題を日本側およびタイ側の外部専門家により評価しました。その結果をもとにJSTおよびNSTDAが協議を行い、研究内容の優位性や研究計画の有効性などの観点から、日本とタイがともに支援すべきとして合意した2件を支援課題として決定しました。日本側、タイ側とも平成24年4月に支援を開始し、研究期間は支援開始から平成25年3月31日までを予定しています。

注1) タイ国家科学技術開発庁(NSTDA,英語名:National Science and Technology Development Agency)
科学技術環境省が所管する庁で、1991年に設立。タイの科学技術の産業利用を図るための包括的な組織であり、公的機関および民間の両方の産業技術開発を、資金、研究者、施設、情報など多面的に支援しています。
NSTDAホームページURL:http://www.nstda.or.th/eng/
注2) 戦略的国際科学技術協力推進事業
政府間合意に基づき、戦略的に重要なものとして文部科学省が設定した協力対象国・地域および分野において、相手国の研究支援機関と共同で研究提案を公募・採択し、国際研究交流を支援します。
戦略的国際科学技術協力推進事業ホームページURL:http://www.jst.go.jp/inter/index.html
注3) 国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J−RAPID)
戦略的国際科学技術協力推進事業の一環と位置づけ、我が国あるいは国際的に重要性を持つ緊急対応が必要な事象に対し、海外の研究資金配分機関や研究機関と協働して行われる国際共同研究・調査を支援するプログラムです。平成23年に東日本大震災に関連した緊急を要する国際共同研究・調査33課題の支援を開始しました。今回JSTは、平成23年にタイで発生した洪水に関する共同研究調査についてタイ国家科学技術開発庁と協議し、緊急を要する共同研究課題を共同で支援することに合意し提案を募集しました。

<添付資料>

別紙:戦略的国際科学技術協力推進事業 タイ水害関連研究を対象とした「国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J−RAPID)」採択課題 一覧

参考:戦略的国際科学技術協力推進事業 タイ水害関連研究を対象とした「国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J−RAPID)」課題の採択に関して

<お問い合わせ先>

科学技術振興機構 国際科学技術部
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
中島 英夫(ナカジマ ヒデオ)、大井 満彦(オオイ ミツヒコ)
Tel:03-5214-7375 Fax:03-5214-7379
E-mail: