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開発を終了した課題の評価

課題名 「抗血栓治療におけるリアルタイム薬効モニタリングシステム」
所有者 丸山 征郎 藤森工業株式会社
研究者 鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科 システム血栓制御学
(メディポリス連携医科学)講座 特任教授 丸山 征郎
委託企業 藤森工業株式会社
開発費 約3億円
開発期間 平成18年9月20日〜平成23年3月31日
評価  本新技術は、血管模擬流路が形成されたマイクロチップと専用試薬、観測ユニットの組み合わせによって、血栓形成のプロセスを、リアルタイムに画像化し観察することができるモニタリングシステムに関するものである。従来より凝固速度や、凝固能力の測定が血栓症に関連する検査として用いられている。しかしながら全血でそれを可能とする簡便な技術は存在しなかった。本新技術によれば、従来法では反映されなかった凝固亢進、血小板の機能亢進、血流、血液粘度による血栓形成プロセスを観察、測定可能となる。また、血栓形成の要因別に機能性を評価することができるため、薬効として現れる血栓治療の効果を測定することが可能となる。
 現状、医療機器承認取得にいたるものではないが、すでに創薬企業への納入を始め、薬効を測定するという目的においては第三者が評価可能な成果を挙げつつあり、本評価方法の広範な適用拡大を進めるという課題は残るものの、薬効解析システムとしては完結しており、今後の血栓症治療薬開発におけるニーズにこたえるものとして適用が期待される。
 以上より、本開発の結果は成功とすることが妥当と判断した。
評価者 独創的シーズ展開事業 委託開発
プログラムディレクター
林 善夫
プログラムオフィサー
桐野 豊、小舘 香椎子、吉村 進
評価日 平成23年5月13日