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別紙

「イノベーションコーディネータ表彰」
平成23年度受賞者 一覧

No. 賞名 受賞者(所属機関) 受賞理由
イノベーションコーディネータ大賞・
文部科学大臣賞
堀切川 一男
(東北大学 大学院工学研究科)
御用聞き型企業訪問を産学連携のモデル「仙台堀切川モデル」として確立し、そのモデルの有効性を数々の製品開発で実証してきたコーディネート活動や、大学と自治体の人事交流を実質化して、地域のみならず日本全国にその成功モデルをアウトリーチしたことなどは、非常に高く評価できる。
イノベーションコーディネータ賞・
科学技術振興機構理事長賞
阿部 敏郎
(大阪府立大学 地域連携研究機構)
基礎研究から事業化までをシームレスに支援する理想的なコーディネート活動を展開しており、次々に研究を社会的に還元し、成功に導いた点や、国の産学官連携政策を駆使して、短期間に大きな成果を上げている点などは、非常に高く評価できる。
イノベーションコーディネータ賞 戸所 義博
(奈良先端科学技術大学院大学 産官学連携推進本部)
シーズ発掘と知財化の王道とも言えるスキームを学内で確立し、技術移転で多くの収入を持続的に得る実績を上げたことは評価される。その収益で全学知財収支を黒字化した成功事例は全国の大学のモデルと位置付けられる。
イノベーションコーディネータ賞 野口 義文
(立命館大学 研究部)
立命館モデルを企画・推進し、新しい私立地方大学のコーディネートモデルを築いた功績は顕著である。特に教職協働による組織的な取り組みへの展開は、大学職員の有する潜在的な職務の可能性を拡げ、後継者に対する大いなる刺激を与えたものと評価する。
イノベーションコーディネータ賞 吉田 勝治
(はままつ次世代光・健康医療産業創出拠点)
医工連携のプラットフォームを早くから立ち上げ、知的クラスター事業など、多くのプロジェクトをマネジメントし、浜松のスーパー特区指定の基礎づくりに貢献した。さらに「コーディネーターネットワーク会議」を立ち上げて、地域におけるコーディネータの連携・情報交換にも指導的役割を果たしていることを評価する。
イノベーションコーディネータ賞・
若手賞
加藤 哲也
((財)21あおもり産業総合支援センター)
一次産業および機能性食品開発に特化したコーディネート活動を展開しており、その取り組みは地域の産業活性化、並びに研究者のモチベーションを高める上で有効である。地域ブランドを活用する取り組みは今後も重要であり、一層の成果を期待する。
イノベーションコーディネータ賞・
若手賞
込山 紀章
((株)山梨中央銀行)
山梨大学が平成18年に創設した客員社会連携コーディネーターとして、金融機関から委嘱されている人材で、企業ニーズとのマッチングに対して、大学シーズの効果的な発信を行っている。今後の産学官金連携によるさらなる成果創出に期待する。
イノベーションコーディネータ賞・
若手賞
須藤 慎
((独)新エネルギー・産業技術総合開発機構)
大学卒業と同時にコーディネート活動に従事しており、電気通信大学の9割以上の研究者のシーズ発掘を行うと共に、公的資金確保や事業化に精力的に取り組んでおり、若手コーディネータの見本ともなる人材である。
功労者賞 鷹巣 征行
(鷹巣技術士事務所)
東京工業大学における「(財)理工学振興会」をベースに毎年400件を超える発明届けを出し、研究シーズの権利化定着の基礎を築いたこと、人材の育成に貢献したこと、大学周辺の組織と積極的な提携を行っていることは評価できる。
10 功労者賞 東藤 勇
(上山試錐工業(株))
釧路高専および苫小牧高専において永年にわたり行ってきた産学官連携コーディネート活動の功績は大きく、さらに外部資金獲得の貢献も大である。北海道地区4高専の産学連携活動を飛躍的に高めたと評価する。
11 功労者賞 藤井 國久
(信州大学 産学官連携推進本部)
信州大学における「産学連携本部の設置」、「信州産学連携機構の設立」、「地域中核産学連携拠点」の提案・採択などの実績は高く評価できる。長野県の産学官連携体制のベースを築き、それが現在でも実質的に機能して多数の成果を上げている。
12 功労者賞 三重野 文明
((財)宮崎県産業支援財団 食と健康・バイオメディカル産業創造プロジェクト)
10年にわたり宮崎県技術アドバイザーを務め、知財実務の向上と知財マインドの醸成に貢献した取り組みと、7年以上にわたり、宮崎県の大型研究プロジェクトの技術移転・知財担当者としてその推進に貢献した実績は顕著である。

<各賞の内容>

【イノベーションコーディネータ大賞・文部科学大臣賞(No.1)】

大学などの持つ有効な技術シーズを発掘し、商品化実現に向け産と学の効果的な橋渡しを行うなど、科学技術に関わるイノベーションの創出において、総合的に極めて優れたコーディネート活動を行った方。

【イノベーションコーディネータ賞・科学技術振興機構理事長賞(No.2)】

シーズ発掘・マッチングなどの産学連携活動や企業化支援などの活動に優れた成果を上げており、かつコーディネート活動の仕組み作り・人材育成などにも優れた成果を上げた方。

【イノベーションコーディネータ賞(No.3~5)】

優れたコーディネート活動を行っており、今後のさらなる活動の発展が期待される方。

【イノベーションコーディネータ賞・若手賞(No.6~8)】

優れたコーディネート活動を行っており、今後の活躍が大いに期待される45歳未満の若手のコーディネータ。

【功労者賞(No.9~12)】

コーディネート活動・コーディネータ制度の整備・発展に関する活動において、特に優れた功績を上げた方。