課題名 | 日本側 研究代表者 |
所属・役職 | 交流課題概要 | |
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メキシコ側 研究代表者 |
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1 | 脂肪酸受容体をターゲットとした糖尿病を防止するための薬剤開発:リガンド探索と制御メカニズムの解明 | 辻本 豪三 | 京都大学 大学院薬学研究科 教授 |
本研究は、近年日本で発見された、肥満や糖尿病などの代謝疾患の新たな治療標的である「脂肪酸受容体」に関して、受容体機能の調節メカニズムを明らかにし、さらに受容体機能の活性を調節する化合物を探索、同定することを目的とする。 具体的には、日本側は世界に先駆けて発見した長鎖脂肪酸受容体GPR120遺伝子改変動物を用いて生理、病態時の機能を解明し、一方メキシコ側はGPR120安定発現細胞を用いて受容体特異的化合物の探索研究を行う。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、現在全世界的な健康問題である肥満や糖尿病の新たな治療薬の開発が期待される。 |
アドルフォ・ガルシアセインツ | メキシコ国立自治大学 細胞生理学研究所 教授 |
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2 | 空間認知記憶に関わる大脳神経細胞の可視化と機能解析 | 尾藤 晴彦 | 東京大学 大学院医学系研究科 准教授 |
本研究は、大脳における空間認知記憶が、いかに形成され長期にわたり保存されているのかを理解することを目的とする。 具体的には、日本側は脳活性化部位を可視化できるマウスの開発・最適化を、メキシコ側は空間記憶習得過程を明らかにするマウス行動学的研究を担当し、協同して同マウスを用いた学際的研究を実施する。最先端の分子生物・生化学技術および分子イメージングを駆使して空間記憶習得過程における記憶神経回路を可視化し、その神経回路の機能解析と操作をさらに目指す。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、記憶形成・保持の基本原理を明らかにし、アルツマイマー病をはじめとする記憶障害の治療への手掛かりが得られることが期待される。 |
ビクター・ラミレス・アマヤ | メキシコ国立自治大学 神経生物研究所 助教授 |
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3 | 内向き整流性K+チャネルへのバイオメディシン | 岡田 誠剛 | 関西医科大学 医学部 講師 |
本研究は、心血管系や神経系において細胞の興奮性を制御する内向き整流性K+(カリウムイオン)チャネル(Kir2.1)の遮断薬・開口薬を、サソリおよびクモ毒から見いだし、生理・薬理作用を解明することを目的とする。 具体的には、メキシコ側が保有するサソリやクモ毒ライブラリーを高速液体クロマトグラフィーで分画したものを、日本側で分子生物および電気生理学的な方法を用いて系統的にスクリーニングし、有望物質を見いだし、共同で構造決定・合成を行い、生理・薬理作用を解明する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、心血管系や神経系の疾患のバイオメディシンが開発されることが期待される。 |
ロリバル・ポサニ | メキシコ国立自治大学 生物学研究所 教授 |