図タイトルに参照するページを〔P.XX〕で示す。
物理分野の得意・不得意について、「得意」「やや得意」と肯定的に回答した教員の割合は、『理科支援員』を1年間活用した教員が46%、2年間活用した教員が50%、3年間活用した教員が55%である。
理科の観察・実験の知識・技能について、「高い」「やや高い」と肯定的に回答した教員の割合は、ほかの教員と比較して、『理科支援員』を活用した教員が高く、1年間活用した教員が46%、2年間活用した教員が51%、3年間活用した教員が55%で、理科の指導をしなかった年度がある教員(『支援員未活用・指導無1年、2年』)は33~37%である。
教科の指導をする際の外部人材の支援の必要性について、「必要である」と回答した教員の割合は理科が74%と最も高く、次いで音楽が52%、家庭科が39%である。また、『理科支援員』を3年間活用した教員では、87%が外部人材の支援が必要と回答している。
理科の授業において、科学が日常生活に密接に関わっていることをよく解説しているかについて、「そう思う」「ややそう思う」と肯定的に回答した教員の割合は、ほかの教員と比較して『理科支援員』を活用した教員が高く、72~78%で、理科の指導をしなかった年度がある教員(『支援員未活用・指導無1年、2年』)は59~60%である。
「理科の授業において実験したことからどんな結論が得られるかをよく考えさせているか」について、「そう思う」「ややそう思う」と肯定的に回答した教員の割合は、ほかの教員と比較して『理科支援員』を活用した教員が高く、86~89%で、理科を指導しなかった年度がある教員(『支援員未活用・指導無1年、2年』)は78%である。
気体検知器の使い方では、「自信がある」「やや自信がある」と肯定的に回答した割合は、『理科支援員』を1年間活用した教員が75%、2年間活用した教員が81%、3年間活用した教員が84%で、葉のデンプンの検出については、『理科支援員』を1年間活用した教員が62%、2年間活用した教員が63%、3年間活用した教員が72%である。
物理分野の内容について、「得意」「やや得意」と回答した教員の割合は、理科系の大学院を修了している教員が最も高く77%、次いで大学の専攻分野が理科系の教員が72%であり、理科系以外の大学・大学院出身の教員は37~38%である。
*「理科系」:教育(理科選修)系、理学、工学、農学等自然科学系
観察・実験についての知識・技能について、「高い」と回答した教員の割合は、理科系の大学院を修了している教員が最も高く20%、次いで理科系の学部を専攻した教員が12%であり、理科系以外の大学・大学院出身の教員は、1~2%である。
児童による観察・実験の実施頻度について「週に1回以上」と回答した教員の割合は、理科系の大学院を修了している教員が最も高く94%、次いで理科系の学部を専攻した教員が80%であり、理科系以外の大学・大学院出身の教員は65~66%である。
手回し発電機の使い方について、「自信がある」「やや自信がある」と肯定的に回答した教員の割合は、理科系の大学院を修了している教員が最も高く86%、次いで理科系の学部を専攻した教員が74%であり、理科系以外の大学・大学院出身の教員は36~39%である。
「疑問を解決したり、予想をたしかめたりする力がつく」について、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と肯定的に回答した児童の割合は、『理科支援員のみ』を配置した学校の児童が73%、支援員および理科専科が『未配置』の学校の児童は71%、『理科専科のみ』を配置した学校の児童は70%である。
「理科の授業がどの程度分かるか」について、「よく分かる」と回答した児童の割合は、『理科支援員のみ』を配置した学校の児童が26%に対して、支援員および理科専科が『未配置』の学校の児童は24%、『理科専科のみ』を配置した学校の児童は22%である。
「自分の考えで予想して実験や観察をしているか」について、「そうしている」「どちらかといえばそうしている」と肯定的に回答した児童の割合は、『理科支援員のみ』を配置した学校の児童が78%に対して、支援員および理科専科が『未配置』の学校の児童は76%、『理科専科のみ』を配置した学校の児童は74%である。
理科の自由研究の取り組みについて、5・6年生両方で取り組んだ割合は、『理科専科のみ』を配置した学校の児童が33%に対して、『未配置』の学校の児童は20%、『理科支援員のみ』を配置した学校の児童は18%である。
平成22年度の各教科・外国語活動の校内研修会・研究会の回数の平均は、国語が最も多く3.8回で、理科の平均回数は0.6回で、6教科(活動)中5番目である。また、理科の校内研修会・研究会回数について、年に1回以上行うと回答した学校の割合は、ほかの学校と比較して、過去3年間に少なくともいずれかの年度で『理科支援員のみ』が配置された学校が最も高く、34%である。
理科の自由研究の指導について、「全員に指導している」と回答した学校の割合は、第5学年で、過去3年間に少なくともいずれかの年度で『理科専科のみ』が配置された学校がほかの学校と比較して最も高く81%で、『未配置』の学校が69%、『理科支援員』のみが配置された学校が66%である。
理科の自由研究作品数について、「ほぼ全員が提出する」と回答した学校の割合は、第5学年で、過去3年間に少なくともいずれかの年度で『理科専科のみ』が配置された学校がほかの学校と比較して最も高く26%で、『未配置』の学校が18%、『理科支援員』のみが配置された学校が15%である。
理科のために予算化された設備備品費は、児童一人あたりの平均が年間約478円、消耗品は、児童一人あたりの全国平均で年間約373円である。設備備品費が0円の学校が約38%である。
平均値 | 最小値 | 最大値 | 有効回答 | |
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学校あたりの設備備品費 | 11.0万円 | 0万円 | 256万円 | 865 |
学校あたりの消耗品費 | 8.6万円 | 0万円 | 151万円 | 885 |
(学校、N=969)
平均値 | 最小値 | 最大値 | 有効回答 | |
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児童あたりの設備備品費(全体) | 478円 | 9206万円 | 192528人 | 834 |
児童あたりの消耗品費(全体) | 373円 | 7355万円 | 197411人 | 855 |
(学校、N=969)
新学習指導要領で整備が期待される実験機器などに関して、放射温度計が51%、月球儀が48%、携帯型双眼実体顕微鏡が45%の学校で「ない」、保護眼鏡が52%の学校で「児童二人に1台ない」、双眼実体顕微鏡が41%、自動上皿天秤が30%、コンデンサーが23%の学校で「各班に1台ない」と回答している。
※大型人体骨格模型、大型人体内臓模型、二球儀、月球儀は選択肢として「4.1~数台」「5.ない」のみ尋ねた結果である。