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別紙

戦略的国際科学技術協力推進事業
「日本-米国研究交流」平成23年度新規課題 一覧

課題名 日本側
研究代表者
所属・役職 課題概要
米国側
研究代表者
社会ロボットにおける文化的モデルに関する研究-日本とアメリカにおけるロボットの利用者の比較に関する研究 柴田 崇徳 独立行政法人 産業技術総合研究所 知能システム研究部門
主任研究員
本研究交流は、日本と米国での社会ロボットにおける文化的モデルの構築とロボット・セラピーへの応用を目指す。 具体的には、両国で社会ロボットのアザラシ型ロボット・パロの主観評価実験を行い、個人の属性(性別、年齢、動物の好み・飼育経験、家族構成など)、パロとの触れあい方、主観評価結果などの比較を行う。また日本側は、パロによるロボット・セラピーの手引書を英文で作成し、米国側は高齢者向け施設などでその実証実験を行う。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、パロに対する主観評価の違いに基づき、セラピー効果を高めるように手引書を改良・ローカライズすることが可能となり、ロボット・セラピーの発展につながることが期待される。
セルマ・サバノビック インディアナ州立大学 情報・計算学部
助教
運動機能障がい者の在宅訓練モニタリングのための自律移動ロボットの開発 野波 健蔵 千葉大学 大学院工学研究科
教授
本研究交流は、安価、安全かつ普及可能な在宅モニタリング自律移動ロボットの開発を目指す。 具体的には、日本側は長時間住環境内で移動する自律ロボットシステムの確立や、運動機能障がい者行動マップの形成、追従とガイド、異常状態・緊急状態の確実な検出などを行い、米国側は住環境内を自律移動するための高性能自己位置推定と住環境マッピング生成機能を行う。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、障がい者に経済的にも、身体的にも負担をかけず、また医療従事者への負担も軽減できる在宅リハビリテーションのベースを築くことが可能となり、ホームヘルスケアロボティクスの学問分野確立につながることが期待される。
古川 知成 バージニア工科大学 機械工学部
准教授