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参考1

産学イノベーション加速事業【戦略的イノベーション創出推進】(S-イノベ)の概要

1.制度の概要

JST 戦略的創造研究推進事業(CREST、ERATO、さきがけ、SORST)などの成果から産業創出の礎となる研究開発テーマを設定し、当該テーマの下で公募選定された産学連携による複数研究開発チームが長期一貫した研究開発を進めます。その際、研究開発チーム間の情報共有などを通じて、コンソーシアム形式による研究開発の相乗効果を最大限引き出すよう事業運営を行います。

図 制度の仕組み

図 制度の仕組み

 ステージⅠステージⅡステージⅢ
応用基礎研究および要素技術の研究開発要素技術の研究開発アプリケーションの開発
研究開発期間
(目安)
2~3年度※13~4年度2~3年度
研究開発費
支援
1課題(1研究開発チーム)あたり年間7000万円程度(間接経費含む)
全額委託全額委託マッチングファンド形式
主な研究開発内容※2要素技術の確立に向けた基礎・基盤的研究開発
・メカニズムの解明
・要素技術の研究開発など
・要素技術の研究開発
・要素技術の組み合わせなど
製品化を目指した実証試験
・試作品作製など

表 各ステージの概要(想定)

※1 今年度の研究開発テーマ「高齢社会を豊かにする科学・技術・システムの創成」については、最初の12ヵ月程度は上限額を2000万円/12ヵ月程度とした企画調査研究を行います。

※2 詳細な研究開発内容は、各研究開発テーマの設定趣旨に従います。

2.応募の要件

① 基礎研究の成果として見いだされたシーズが存在し、かつその実施に関してシーズを所有する機関などによる同意が得られていること。

※シーズとは、特許(出願中のものも含む)などの知的財産をはじめ、ノウハウ、論文、データベース、化合物ライブラリなどの有用な研究成果をいいます。

② 研究開発テーマの設定趣旨に合致し、シーズを基にした産業創出の礎となる技術の確立および実用化に向けた研究開発についての具体的な計画が立案できており、達成すべき目標が明確にされていること。

③ 企業と大学などの研究機関による応募であること。

④ 応募にあたり、参画する全ての所属機関において事前に了解が得られていること。

3.採択課題数

1テーマにつき5課題程度

※ 本公募では企画調査研究課題8件を採択しましたが、平成23年12月末までの企画調査研究実施後、本採択課題を決定する予定です。

4.研究開発費

1課題あたり、年間7000万円程度(間接経費を含む)

5.研究開発期間

最長10年度

6.制度の詳細や各研究開発テーマの概要などについては、下記のS-イノベホームページを参照してください。

S-イノベホームページURL:https://www.jst.go.jp/s-innova/