研究交流課題 | 日本側 研究代表者 |
所属・役職 | 研究交流課題概要 | |
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シンガポール側 研究代表者 |
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1 | テラヘルツ波 周波数領域分光法による偏光分析システムの開発 | 南出 泰亜 | 理化学研究所 基幹研究所 テラヘルツ光源研究チーム 副チームリーダー |
本研究交流は、1-10THzの広帯域周波数可変テラヘルツ波光源を用い、周波数領域分光法による全く新しいテラヘルツ波偏光分析システムの開発を目的とする。 具体的には、日本側が有機非線形結晶DASTを用いて、1-10THz周波数可変テラヘルツ波光源の開発を行い、シンガポール側が、テラヘルツ波偏光分析サブシステムの開発を行い、偏光制御および偏光解析のモジュールを開発する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、日本で開発された光源検出システムと、シンガポールが持つ偏光分析技術を組み合わせ、世界最高峰の応用分析システムの開発が期待される。 |
ヤンドン・ゴン | A*STAR 情報通信研究所 チームリーダー |
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2 | テラビットルータとスーパーコンピュータのための1024×1024 光スイッチング技術 | 川西 哲也 | 情報通信研究機構 新世代ネットワーク研究センター 研究マネージャー |
本研究交流は、同時並行的に日本側がスイッチングデバイス要素技術開発を行い、シンガポール側がスイッチシステムの研究を行うことで、大規模光スイッチ技術を確立することを目的とする。 具体的には、日本側がデバイス要素技術としてニオブ酸リチウムによる超高速スイッチ技術、量子ドット光アンプと光分岐回路による大規模スイッチ技術に関する研究開発を行い、シンガポール側がアレイ導波路(AWG)を利用したルータ(AWGR)のシステム構成新規検討および研究開発を行う。デバイスの高効率化により、デバイス自体で消費される電力および排熱のための冷却システムに要するエネルギーの削減を実現し、省エネルギーと高性能化の両立を目指す。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、大規模光スイッチ技術の開発が期待されるとともに、スイッチングデバイスの国際標準化への貢献も期待される。 |
ヨンキー・ヨー | A*STAR 情報通信研究所 RF&光学研究部門 主任研究員 |
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3 | 高速過渡分光による有機太陽電池における電荷生成ダイナミクス計測:電荷生成から電荷収集まで | 加藤 隆二 | 産業技術総合研究所 計測フロンティア研究部門 主任研究員 |
本研究交流は、有機薄膜太陽電池の3つの基礎過程(励起子生成、電荷分離、電荷収集)の詳細を新しい分光手法を駆使して明らかにすることで、デバイスの高性能化の指針を提案し、実際のデバイスで原理実証を行うことを目的とする。 具体的には、日本側がこれまで培ってきた超高感度透過型過渡吸収分光法をシンガポール側が進めている超高感度界面分析手法と技術的に融合させ、世界に例を見ない総合的な素反応解析を可能にし、高性能デバイスの実現を目指す。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、新しい超高感度過渡分光計測を主軸として、有機薄膜太陽電池の素反応の解析が進み、デバイス開発が革新的に推進され、実用化へ大きく近づくことが期待される。 |
ゴレリク・セルゲイ | A*STAR 物質材料工学研究所(IMRE) 材料分析&特性研究部門 リサーチエンジニア |