科学技術振興機構報 第71号
平成16年5月25日
埼玉県川口市本町4−1−8
独立行政法人 科学技術振興機構
電話(048)226-5606(総務部広報室)
URL:http://www.jst.go.jp/

国際ハップマップデータベース ミラーサイト開設について

 独立行政法人科学技術振興機構(理事長 沖村憲樹)は、国際ハップマップデータベースのミラーサイト(http://hapmap.jst.go.jp/)を2004年5月26日より開設します。
 ヒトゲノム上の多型情報を医学応用していくために不可欠である、疾患感受性、薬剤に対する効果や副作用に関与する遺伝的要因を発見する上で役立つ研究ツールとなるハプロタイプ地図作成を目的とした国際ハップマッププロジェクトの成果を容易に入手することができるほか、検索の利便性も向上します。SNP(一塩基多型)の解析条件、対立遺伝子頻度と遺伝子型頻度に関する全てのデータは月1回のデータ更新頻度で公開されています。現在約55万箇所の解析データが公開されています。今後、JSNP(日本人多型データベース:http://snp.ims.u-tokyo.ac.jp)との連携を図り、オーダーメイド医療研究の推進を図るものです。
 この国際ハップマッププロジェクトは、我が国を始め、米国、英国、加国、中国、ナイジェリアの6か国の協力によるハプロタイプ地図作成に向けた国際協力プロジェクト(別紙参照)です。このプロジェクトによって生み出されたデータはユーザーが無償で迅速かつ自由に利用できる状態を確保するために、DCC(ハップマップデータ収集センター:http://www.hapmap.org/)においてインターネット上で公開され、今回日本のミラーサイトでも公開されることになりました。なお、登録データは、前記ウエブ上でクリックラップライセンス契約を締結することによりアクセスできます。
 当該契約では、(1)ハプロタイプ地図完成までの間は、本プロジェクト参加者を含めた全ての研究者が研究目的でデータに平等にアクセスできることを確保するため、契約者のデータ利用に幾つかの制限を設ける、(2)地図完成後は制限無く全てのデータを利用できる、こととしています。
1.国際ハップマップ作成プロジェクト
 ヒトゲノム上の多型情報を医学応用していくために不可欠である、疾患感受性、薬剤に対する効果や副作用に関与する遺伝的要因を発見する上で役立つ研究ツールとなるハプロタイプ地図の作成に関する国際的な枠組みである「国際ハップマッププロジェクト」においては、理化学研究所遺伝子多型研究センターグループディレクター/東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長の中村祐輔氏を中心に、世界最高水準の速さ・正確さを誇る理化学研究所遺伝子多型研究センターにおけるSNP解析能力を活用し、本プロジェクトに貢献しているところです。
 本プロジェクトでは、欧州人・アジア人(日本人を含む)・アフリカ人についてのハプロタイプ地図作成を目標としております。ヒトゲノム約30億塩基対全体を約5千塩基対毎に1SNPでカバーするとして、合計60万SNPを解析します。
 解析サンプルは一度米国の遺伝子材料配布センターであるコリエル研究所から各解析機関に配布される事となっています。欧州系白人については平成15年2月に配布され、現在我が国分担分である約12万7千箇所の解析結果がハップマップデータ収集センター(Data Cordinate Center: DCC)から公開されています。現在、全体では55万7千箇所の解析結果が、約5千万の遺伝子型データとして公開されています。
2.今後の予定
 本プロジェクトは、全世界の研究者が自由に活用できるハプロタイプ地図を作り出すことを目標としています。本プロジェクトは平成16年度中の完成が見込まれております。
 今後、本データがダウンロードできるDCCのミラーサイトを開設した科学技術振興機構では、JSNPデータベース(日本人多型データベース:http://snp.ims.u-tokyo.ac.jp)との連携を図りつつ、日本国内における本データの活用による更なるオーダーメイド医療研究の推進を図るものです。
別紙:本プロジェクトの概要

なお、本件についての問い合わせは以下のとおりです。
<本件問い合わせ先>
 独立行政法人 科学技術振興機構
 データベース開発部 バイオインフォマティクス部門
  Tel:03-5214-8491 Fax:03-5214-8470   
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