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別紙4

地域卓越研究者戦略的結集プログラム
平成21年度新規プロジェクト選考におけるPO総評

本プログラムは、地域における特定分野の研究開発の推進、新産業の創出を図るため、地域の大学において卓越した業績をあげている研究者を中核とし、同様あるいは関連する分野について国内外で卓越した業績をあげている研究者を招聘してチーム化します。これにより特定分野の研究開発を加速的に推進するとともに、産学官連携により研究開発成果の企業化を図るものです。

本プログラムは今年度発足し、平成21年7月24日から8月31日の約1ヵ月間公募を実施し、地域の大学、都道府県より12件の提案がありました。

提案内容に関しては地域特性を踏まえたさまざまな分野に関する提案があり、今後の地域の新産業創出につながる可能性の高い独創的な提案も見られました。

選考審査には困難を伴いましたが、本プログラムのアドバイザーによる査読審査により12件の提案から7件を面接対象とし、結果、信州大学・長野県、山形大学・山形県の2件を採択することとなりました。

今回の採択において一番のポイントとなったのは招聘する卓越研究者です。採択となった2件の提案は、企業化に向けた期待度、大学・自治体などの支援体制など、提案全体を通じても高いレベルのものでしたが、招聘する卓越研究者のレベルが他の提案に比べ特に群を抜いていました。

今回は1回目の募集で公募期間が短かったこともあり、卓越研究者のリストアップ、地域における合意形成など難しい面もあったかと思います。本プログラムは次年度も公募を実施する予定です。本プログラムの趣旨を踏まえ、次年度に向けて卓越研究者のリストアップなど研究開発体制、研究開発内容の構想の準備を進めていただき、地域における卓越研究者の結集、地域の新産業創出に真につながる提案をしていただけることを期待しています。