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参考

戦略的国際科学技術協力事業「日中韓研究交流」
平成21年度採択に関して

1.「日中韓研究交流」の趣旨・目的

本研究交流は、JSTが韓国標準科学研究院(KRISS)および中国計量科学研究院(NIM)との間で取り交わした合意文書に基づき、「材料(VAMAS(新材料および標準に関するベルサイユプロジェクト)活動の支援)」分野において研究交流を実施することにより、日本と中国、韓国との科学技術分野における協力および日本の科学技術の将来の発展に資することを目的としています。

2. 募集分野

本研究交流においては、VAMASの推進に資する分析計測技術および新材料特性評価技術のうち、主に以下の研究領域に重点を置きます。

  1. (1) 表面分析技術およびナノ計測技術
  2. (2) 新エネルギー・環境材料の特性評価技術(新エネルギーに関しては超伝導材料を対象)
  3. (3) 生体材料や高温材料などの安全安心材料の特性評価技術

3.応募資格

  1. (1) 日本側の応募資格者は、日本国内の大学、研究機関、企業などで研究に従事している研究者で、日本と中国および韓国においてすでに進行中の研究が強化され、さらに付加的な価値が創出される研究交流である研究課題を対象とします。
  2. (2) 日本側研究者は日中韓で共同研究チームを作り、JST宛に共同プロジェクトとして応募していただきます。
  3. (3) 韓国側研究代表者は、日本側研究代表者の応募に先立ち、KRISSに3年間のプロジェクト遂行に十分な資金を確保していることを報告し、応募の許可を受ける必要があります。中国側研究代表者は、日本側研究代表者の応募に先立ち、NIMに相談し、応募の許可を受ける必要があります。

4.支援期間

原則3年。

5.支援規模

1課題あたり、総額1500万円/3年間を上限とします。(ただし、間接経費を含む)

6.支援の内容

支援費は、研究交流費と試験研究費で構成されます。

7.選考方法

JSTで選任された専門家で構成される委員会にて全ての提案書が評価された後、この評価結果をもとにJSTとKRISSおよびNIMが協議を行い、支援する課題を選定します。

8.審査にあたっての評価基準

以下の基準を適用しました。

  1. 1制度の主旨および対象分野への適合性
  2. 2研究代表者の適格性
  3. 3計画の妥当性
  4. 4研究交流の有効性
  5. 5現在の研究活動