平成16年4月 研究成果最適移転事業 成果育成プログラムB(独創モデル化)評価委員会 |
4. | 委員長所感 | ||||||||||||||||||||||||||||
平成14年度実施課題は、248件の応募があった中で、事前評価の結果51件が実施された。独創モデル化は、大きな需要や新産業を生み出す技術的な概念や製品構想を、試作品として具体的な形とすることで、新技術の開発を促進し、新産業の創出に寄与するものであるが、9ヶ月という短い期間でモデル化を実施せざるを得なかったにもかかわらず、実施した51課題中35課題が、モデル化目標を達成できたと評価されており、企業化の可能性についても実用化レベルに近い課題が12課題(注1)は見受けられ、うち2課題(注2)は早くも実用化に成功した。しかし、中には想定していない問題点が発生した課題や、目標の達成に充分なデータが集められなかった課題もあった。評価委員会としては、企業の研究開発へのインセンティブを高めるため、事後評価を通じて平成15年度も継続してモデル化を実施すべき課題を10課題選考し、その他のモデル化課題に対しても成果の今後の発展へ向けてアドバイスをしたつもりである。事務局は各課題の実用化に向けた開発をできる限りサポートしてもらいたい。 モデル化を経た課題を実用化に結びつけていくためには、実施期間終了後も研究開発の継続状況を把握し、機構の他の制度の活用や製品のユーザー・研究開発のパートナー紹介等を積極的に行うことが重要である。既に実用化された2課題に続いて他の課題についても成果が結実するよう、研究者とともに開発を支えてほしい。 研究成果最適移転事業 成果育成プログラムB(独創モデル化)評価委員会 委員長 川田 裕郎
(注1)実用化に近いと評価された課題
(注2)実用化に成功した課題
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