科学技術振興機構報 第55号
平成16年4月26日
埼玉県川口市本町4−1−8
独立行政法人 科学技術振興機構
電話(048)226-5606(総務部広報室)
URL:http://www.jst.go.jp/

戦略的創造研究推進事業における
平成16年度新規領域及び研究総括の決定と
研究提案の募集開始

 独立行政法人 科学技術振興機構(理事長 沖村 憲樹)は、戦略的創造研究推進事業において新たに4つの研究領域とその研究総括を決定しました。これをうけ、チーム型研究、個人型研究における平成16年度の研究提案募集を平成16年4月27日から開始します。
 戦略的創造研究推進事業の特色は、国のニーズに対応した戦略目標の達成に向けて、研究者の方々の自由な発想や独創的なアプローチを活かし、新技術の創製に資する研究を推進していただくことです。今回、新たに加わる4つの研究領域、「物質現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術」領域(田中 通義 研究総括)、「生命現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術」領域(柳田 敏雄 研究総括)、「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」領域(原島 博 研究総括)、および「構造機能と計測分析」領域(寺部 茂 研究総括)に、既存の16領域を合わせて合計20領域において公募を行います。本事業の概要については下記をご参照下さい。
1.事業の趣旨
 国の科学技術政策や社会的・経済的ニーズを踏まえ、社会的インパクトの大きい目標(戦略目標)を国が設定し、そのもとに推進すべき研究領域をJSTが定め、戦略目標の達成を目指した基礎研究を進めるものです。

2.事業の概要
(1) 国が定めた戦略目標の達成に向け、革新的技術シーズの創出を目指した基礎研究を推進します。
(2) 戦略目標のもとJSTが研究領域を設定するとともに、その研究領域ごとに、その推進の担い手となる研究総括を指名します。
(3) 研究提案は領域ごとに公募し、研究総括が領域アドバイザーの協力等を得て選考します。
(4) 研究は、研究総括のマネージメントのもとに推進され、JSTが研究活動を支援します。
(5) 研究成果は可能な限り公開し、社会還元をはかります。
(6) 採択された研究課題について、評価を行います。
(7) 評価結果を受けて、更なる発展が見込まれる研究課題については、当初研究期間終了後さらに研究を継続することがあります。

3.各研究タイプの特徴
(1) チーム型研究(CRESTタイプ)
<特徴>
研究総括の研究マネージメントのもと、研究代表者が自ら所属する大学や試験研究機関等において、知的資産の形成に向けて重点化した基礎研究を推進するシステム。
研究代表者は自らの研究構想を実現するため産・学・官から最適な研究チームを編成して研究を実施する。
研究代表者は当該研究課題の責任者として、リーダーシップを発揮して研究を推進する。

(2) 個人型研究(さきがけタイプ)
<特徴>
研究総括の研究マネージメントのもと、選定された個人研究者の発想に基づいて研究を実施する。
時代を先駆ける科学技術の芽を創るため、個人研究者の独創性を活かした自由な発想に基づいて、基礎研究を行うシステム。
選定された個人研究者がその研究構想の実現に向けて、個人で研究を行う。

4.研究タイプごとの研究費や研究期間等
研究タイプ 研究費 総額 研究期間1) 構成人数
チーム型研究
(CRESTタイプ)
4千万円〜
2億円程度/年
2〜10億円程度2) 原則5年以内3) 数名〜20名程度
個人型研究
(さきがけタイプ)
1千万円程度/年 3〜4千万円程度 原則3年 1名
1)研究成果の評価を受けて、更なる発展が見込まれる研究課題については、研究期間終了後も研究を継続することがあります。
2)研究内容によっては、より大きな規模の提案も受け付けます。
3)ナノテクノロジー関連のチーム型研究については、平成16年度採択分の研究期間は3年程度、研究費は2千万円〜1億円程度/年を想定しています。詳しくは「5.募集領域(3)ナノテクノロジーへの取り組み」をご覧下さい。

5.募集領域
 下記に示す研究領域のいずれかに含まれた研究提案を対象とします。応募者は自らの研究構想にもっとも適切と思われる研究領域を1つ選んで、研究提案を行うことになります。
 また応募された研究提案は、研究領域ごとに、研究総括が中心となって、書類選考、面接選考等を行い、その結果に基づいてJSTは研究代表者・個人研究者および研究課題を選定いたします。

(1)チーム型研究(CRESTタイプ)
戦略目標研究領域研究総括発足年度
新たな手法の開発等を通じた先端的な計測・分析機器の実現に向けた基盤技術の創出 物質現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術 田中 通義
(東北大学 名誉教授、東北大学多元物質科学研究所 研究顧問)
平成16年
(新規領域)
生命現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術 柳田 敏雄
(大阪大学大学院生命機能研究科 教授)
平成16年
(新規領域)
メディア芸術の創造の高度化を支える先進的科学技術の創出 デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術※ 原島 博
(東京大学大学院情報学環・学際情報学府 教授)
平成16年
(新規領域)
情報通信技術に革新をもたらす量子情報処理の実現に向けた技術基盤の構築 量子情報処理システムの実現を目指した新技術の創出 山本 喜久
(スタンフォード大学応用物理・電気工学科 教授/国立情報学研究所量子コンピューティング研究部門 教授)
平成15年
教育における課題を踏まえた、人の生涯に亘る学習メカニズムの脳科学等による解明 脳の機能発達と学習メカニズムの解明 津本 忠治
(大阪大学大学院医学系研究科 教授)
平成15年
がんやウィルス感染症に対して有効な革新的医薬品開発の実現のための糖鎖機能の解明と利用技術の確立 糖鎖の生物機能の解明と利用技術 谷口 直之
(大阪大学大学院医学系研究科 教授)
平成14年
個人の遺伝情報に基づく副作用のないテーラーメイド医療実現のためのゲノム情報活用基盤技術の確立 テーラーメイド医療を目指したゲノム情報活用基盤技術 笹月 健彦
(国立国際医療センター 総長)
平成14年
医療・情報産業における原子・分子レベルの現象に基づく精密製品設計・高度治療実現のための次世代統合シミュレーション技術の確立 シミュレーション技術の革新と実用化基盤の構築 土居 範久
(中央大学理工学部 教授)
平成14年
「シミュレーション技術の革新と実用化基盤の構築」と「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」の研究領域では、それぞれチーム型研究と個人型研究の両方の研究提案を募集します

(2)個人型研究(さきがけタイプ)
戦略目標研究領域研究総括発足年度
新たな手法の開発等を通じた先端的な計測・分析機器の実現に向けた基盤技術の創出 構造機能と計測分析 寺部 茂
(兵庫県立大学大学院物質理学研究科 教授)
平成16年
(新規領域)
メディア芸術の創造の高度化を支える先進的科学技術の創出 デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術 原島 博
(東京大学大学院情報学環・学際情報学府 教授)
平成16年
(新規領域)
・情報通信技術に革新をもたらす量子情報処理の実現に向けた技術基盤の構築
・新しい原理による高速大容量情報処理技術の構築
量子と情報 細谷 曉夫
(東京工業大学大学院理工学研究科 教授)
平成15年
医療・情報産業における原子・分子レベルの現象に基づく精密製品設計・高度治療実現のための次世代統合シミュレーション技術の確立 シミュレーション技術の革新と実用化基盤の構築 土居 範久
(中央大学理工学部 教授)
平成14年
「シミュレーション技術の革新と実用化基盤の構築」と「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」の研究領域では、それぞれチーム型研究と個人型研究の両方の研究提案を募集します

(3)ナノテクノロジーへの取り組みについて
ナノテクノロジーは、21世紀を支える重要な分野であり、JSTでは、平成14年度に文部科学省より示された3つの戦略目標のもと、ナノテクノロジー分野別バーチャルラボとして研究課題を募集・選定し、総合的・重点的に研究を推進しているところです。
平成16年度は、「数学的手法に基づくモデル化・シミュレーションによりナノテクノロジー分野別バーチャルラボの研究の推進に寄与・貢献しうる研究提案」を対象として、研究課題を募集します。
戦略目標研究領域研究総括研究
タイプ
(1)情報処理・通信における集積・機能限界の克服実現のためのナノデバイス・材料・システムの創製 超高速・超省電力高性能ナノデバイス・システムの創製 榊 裕之
(東京大学生産技術研究所 教授)
チーム
型研究
(CREST
タイプ)
新しい物理現象や動作原理に基づくナノデバイス・システムの創製 梶村 皓二
((財)機械振興協会 副会長・技術研究所 所長)
高度情報処理・通信の実現に向けたナノファクトリーとプロセス観測 蒲生 健次
(大阪大学 名誉教授、(独)情報通信研究機構関西先端研究センター 専攻研究員)
高度情報処理・通信の実現に向けたナノ構造体材料の制御と利用 福山 秀敏
(東北大学金属材料研究所 教授
(2)非侵襲性医療システムの実現のためのナノバイオテクノロジーを活用した機能性材料・システムの創製 医療に向けた化学・生物系分子を利用したバイオ素子・システムの創製 相澤 益男
(東京工業大学 学長)
ソフトナノマシン等の高次機能構造体の構築と利用 宝谷 紘一
(名古屋大学 名誉教授)
医療に向けた自己組織化等の分子配列制御による機能性材料・システムの創製 茅 幸二
((独)理化学研究所和光研究所 所長・中央研究所 所長)
(3)環境負荷を最大限に低減する環境保全・エネルギー高度利用の実現のためのナノ材料・システムの創製 環境保全のためのナノ構造制御触媒と新材料の創製 御園生 誠
(工学院大学工学部 教授)
エネルギーの高度利用に向けたナノ構造材料・システムの創製 藤嶋 昭
((財)神奈川科学技術アカデミー 理事長/東京大学 名誉教授)
上記(1)、(2)、(3) 情報、バイオ、環境とナノテクノロジーの融合による革新的技術の創製 潮田 資勝
(北陸先端科学技術大学院大学 学長)
個人型
研究
(さきがけ
タイプ)

6.研究提案の募集期間
 研究提案は平成16年4月27日(火)に受付開始し、締め切りは平成16年6月28日(月)(当日消印有効)です。

7.募集説明会の予定
開催地 日 時 会 場
東京
(1回目)
5月11日(火)
13:30〜15:30
科学技術振興機構 東京本部 JSTホール
東京都千代田区四番町5−3
Tel. 03-5214-8401
つくば 5月12日(水)
13:30〜15:30
つくば国際会議場 4F 406号室
つくば市竹園2-20-3
Tel. 0298-61-0001
広島 5月13日(木)
13:30〜15:30
科学技術振興機構 研究成果活用プラザ広島
東広島市鏡山3-10-23
Tel. 0824-93-8235
福岡 5月14日(金)
13:30〜15:30
科学技術振興機構 研究成果活用プラザ福岡
福岡市早良区百道浜3-8-34
Tel. 092-851-8169
札幌 5月17日(月)
13:30〜15:30
科学技術振興機構 研究成果活用プラザ北海道
札幌市北区北19条西11丁目
Tel. 011-708-1183
仙台 5月18日(火)
13:30〜15:30
仙台ホテル 3 F葵の間
仙台市青葉区中央1-10-25
Tel.022-225-5171
大阪 5月19日(水)
13:30〜15:30
メルパルクOSAKA 5F カナーレ
大阪市淀川区宮原4-2-1
Tel. 06-6350-2120
名古屋 5月20日(木)
13:30〜15:30
愛知厚生年金会館 B1 鳳凰の間
名古屋市千種区池下町2−63
Tel. 052-761-4181
東京
(2回目)
5月20日(木)
13:30〜15:30
科学技術振興機構 東京本部 JSTホール
東京都千代田区四番町5−3
Tel. 03-5214-8401
上記の各電話番号は募集説明会会場のものです。内容等につきましては、後述の問い合わせ先まで照会下さい。
事前の参加申し込みは必要ありません。
上記募集説明会への参加は応募の条件ではありません。

8.問い合わせ先
独立行政法人 科学技術振興機構 戦略的創造事業本部
研究推進部・特別プロジェクト推進室(ナノテクノロジー関連)
〒332-0012 埼玉県川口市本町4-1-8 川口センタービル12F

募集専用Tel 048-226-5693    Fax 048-226-1164
募集専用E-mail rp-info@jst.go.jp

詳細はホームページ
http://www.jst.go.jp/kisoken/teian.htm
をご参照下さい。
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