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別紙2

独創的シーズ展開事業 独創モデル化 概要について

●仕組み

 大学・公的研究機関などで得られた研究成果を基に、研究開発型中堅・中小企業やベンチャー企業から提案された製品化構想を具体的な形とするため、当該企業(以下「モデル化実施企業」という。)にモデル化を委託して、試作品の作製や実用化に向けた実証試験などを実施します。モデル化実施企業は、JSTや大学、公的研究機関などの研究機関(または所属する研究者)と協力して、当該研究機関(研究者)の研究成果に関し技術指導などを得ながらモデル化を行います。

●モデル化資金

 モデル化資金は、モデル化に直接必要となる設備費や試作に伴う材料費、消耗品費、調査費、外注費、賃借料、研究機関に対する委託研究費などの直接経費、および間接経費を対象とします。モデル化の際、実施企業においては人材や施設などの提供など応分の負担をお願いすることになります。1件当たりの支出額は、1千500万円~2千500万円程度(間接経費を含む)を予定しています。

●モデル化の成果の取り扱い

 知的財産権については、「産業技術力強化法第19条」(日本版バイドール条項)に定められた一定の条件(出願・成果の報告など)の下でモデル化実施企業に帰属します。また、本プログラムにより得られた成果を基に、JST独創的シーズ展開事業の他制度(委託開発など)の利用などを行うことで、企業化開発へと結びつくことを期待しています。