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別紙4

課題選考基準(募集要項抜粋)

1.趣 旨

 地球規模生物多様性情報機構(Global Biodiversity Information Facility。以下「GBIF」という。)は生物多様性の持続的利用を目的に設立され、生物多様性に関するデータを各国・各機関で分散的に収集し、ネットワークを通じて情報を共有・利用するための国際協力による科学プロジェクトです。日本は関係府省や機関の連携・協力のもとにこのプロジェクトに参加しています。
 独立行政法人 科学技術振興機構(JST)では、日本の活動の一環として、またJSTの科学技術情報の流通促進業務の一環として日本の生物多様性の情報整備を促進するため、生物多様性データベース作成課題を通じて国内の標本・観察記録などのデータの作成支援を行い、研究成果である生物多様性データをGBIF日本ノード、各研究機関のサーバなどを通じて公開し、GBIFデータポータルからの利用を可能としています。

2.実施内容

以下の基準を満たす生物多様性データ(標本など)の作成支援を行います。

(1) 生物分野

・ 日本で所有する標本数に対して電子化が十分に進んでいない生物分野であること

(2) 課題実施機関

・ 大量の標本を所有しており、電子化に取り組むことができる機関であること

(3) 作成データ数、データ項目

・ 作成見込みデータ件数(英語および日本語)が十分であること

・ データ項目はGBIFプロジェクトの標準項目(Darwin Core 2またはABCDスキーマ)の要件を満足すること

(4) 作成データの国内的・国際的寄与

・ データは科学的または社会的価値があり、国内的・国際的寄与が見込まれること

(5) データの公開

・ GBIF日本ノード、各研究機関のサーバなどを通じて公開し、GBIFデータポータルからの利用が可能であること


3.選定に当たっての主な観点

(1) 本募集要項の「1.趣旨」および「2.実施内容」に合致したものであること

(2) 具体的かつ実施可能な計画(予算を含む)が立案されていること

(3) 計画の遂行に必要な実施体制を構築できていること