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<用語解説>

1)バチルス菌(OY1-2株)
代表的な土壌細菌。自然界の土壌中や枯草、人間の体などにも存在する微生物で、納豆菌の仲間としても知られている。バチルス菌は、エンドトキシンという特定のものだけに作用するたんぱく質を発生させ、この作用により悪臭やカビ菌、大腸菌などが分解される。

2)アゾ系染料
アゾ染料は、構造中にアゾ基(-N=N-)をもつ染料の総称。

3)活性汚泥法
十分な空気を吹き込み(曝気)、好気微生物群により、排水中の有機物を酸化分解・凝集・吸着した後に、排水中の非沈降固形物と溶解性物質を生物フロックに変換して沈降分離させる方法。

4)凝集沈殿法
汚水中に懸濁する固形物の大きさが1μ程度以下になると、通常の沈降・濾過などの物理的方法だけでは分離が困難となることから、凝集剤を用いて微粒子をまとめて大きな塊にして分離・沈殿させる方法。

5)COD(Chemical Oxygen Demand:化学的酸素要求量)
過マンガン酸カリウム(KMnO4)などの酸化剤によって、水中の酸化されやすい物質が酸化されるとき消費される酸素量をmg/Lで表したもので、この値が大きいほど水が汚れていることになる。

6)BOD(Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量)
汚水中の有機物(汚濁物質)が微生物によって分解されるときに消費される酸素量をmg/Lで表したもので、この値が大きいほど水が汚れていることになる。

7)着色度
和歌山市の規制における着色度の値は、処理水を水道水で希釈し、水道水と比較して同じように見えた時の希釈倍率を指します。数字が小さいほど色が薄いことを示します。