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別紙3

バイオインフォマティクス推進事業の概要

■概要:

 ゲノム情報等の生物情報データベースの構築、高度化、活用のための研究開発を行い、研究開発成果を情報発信することにより、世界最高水準のライフサイエンス分野の情報基盤の整備の一翼を担うとともに、ライフサイエンス研究のさらなる進展に貢献することを目指して、主に以下の施策を行います。

1.生物情報データベースの高度化・標準化

 膨大な生物情報から有用な知識を発見したり実験計画の立案をしたりするために不可欠なデータベースの構築や、その高度化・標準化を行います。

2.創造的な生物・情報知識融合型の研究開発

 情報科学と生物科学との融合したアプローチにより、多様な生物情報から生命現象の原理や法則を発見して体系化することを目指す研究開発課題を募集し、採択された課題の研究開発を推進します。得られた成果は広く利用できるよう公開し、これらの成果がバイオインフォマティクスの発展および新しい情報生物学創造のインセンティブとして機能し、ライフサイエンス研究の進展が図られるよう支援します。

3.研究開発成果の情報発信

 ライフサイエンス研究での活用に供するため、研究開発成果であるデータベースやバイオインフォマティクス関連技術を紹介し、提供します。

4.GBIF(地球規模生物多様性情報機構)への参画

 GBIF(Global Biodiversity Information Facility)とは、生物多様性に関するデータを各国・各機関で分散的に収集し、ネットワークを通じて全世界的に利用することを目的とする国際協力による科学プロジェクトです。JSTは、GBIFの活動を推進するために設置されたGBIF技術専門委員会の事務局として活動しています。
 GBIF JAPAN
  ホームページURL:http://bio.tokyo.jst.go.jp/GBIF/gbif/japanese/index.html

■バイオインフォマティクス推進センターの運営

 統括(勝木 元也 自然科学研究機構 基礎生物学研究所 名誉教授)の指導のもと、運営します。