<用語解説>
注1)幹細胞
自己と同じ細胞を複製する自己複製能と、自己と異なり骨や神経といった組織細胞に変化する多分化能を持つ細胞。体のあらゆる組織に存在すると考えられている。
注2)他家移植
細胞移植は、自分の細胞を移植する自家移植と他人の細胞を移植する他家移植に分類される。通常、他家移植には拒絶反応の問題があり、細胞表面抗原のマッチングにおいて同一性が基本である。それに対して、羊膜細胞は異物を認識するために必要な細胞表面抗原の一部が発現していないことより、他家移植による急性拒絶を引き起こさない細胞である。
注3)サイドポピュレーション細胞(SP 細胞)
あるDNA結合色素に低染色性を示し、組織幹細胞活性を持つ細胞群。細胞分離装置(FACS)により分離される。ほぼ全ての組織に存在しており、単離同定し、複製増殖させることが可能になれば、細胞遺伝子治療に有望な細胞である。
注4)体外成熟培養(IVM:In vitro maturation)
未成熟卵子を体外で成熟させる培養技術。