JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第458号 > <用語解説>

<用語解説>

注1) バイオインフォマティクス
 生命の営みを情報学の立場から探ろうとする、1990年代に勃興した生物学の一分野。ヒトゲノム計画に代表される、遺伝情報を網羅的に探索・解析するゲノミクス、および、その具体的な応用例であるDNAチップが有名。

注2) 培養基板
 動物の体細胞の大部分は、細胞同士あるいは骨などと接着してその機能を発現する。そういった動物細胞を体外で培養する際は、処理を施して細胞接着性を付与したシャーレやフラスコの底面を用いるのが一般的である。ここでは、そういった細胞を培養するための材料表面を培養基板と呼んでいる。

注3) 播種
 細胞を培養する際に、細胞の懸濁液を培養基板(注2参照)上に導入すること。

注4) 共培養
 複数種類の細胞を同一環境で培養すること。細胞同士が接触することにより直接シグナルをやりとりしたり、あるいは、細胞が放出する物質(液性因子)によって細胞同士が刺激しあったりするなどにより、単一の細胞で培養した際には見られない機能が発現することが知られている。