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参考

パネルオフィサーの略歴等

青山 友紀(あおやま とものり)氏

【現職】慶應義塾大学デジタルメディアコンテンツ統合研究機構 教授

【生年】1945年

【学職歴】

1967年 東京大学工学部電子工学科卒業

1969年 同大学院工学系研究科電気工学修士課程修了
同年 日本電信電話公社入社、以後電気通信研究所において、デジタル信号処理、伝送システム、デジタルネットワーク、ISDN、B-ISDN、ATM、通信品質、光通信システム、超高精細画像(SHD)システム、などの研究実用化に従事。CCITT(現ITU-T)におけるデジタルネットワークの標準化活動に参加。

1973年 MITに客員研究員として1年間滞在

1991年 東京大学より工学博士授与

1994年 NTT光エレクトロニクス研究所長に就任

1995年 NTT光ネットワークシステム研究所長に就任

1997年 東京大学に転じ、工学系研究科 電子情報工学専攻教授に就任

2001年 同 情報理工学系研究科 電子情報学専攻教授

2006年 慶應義塾大学デジタルメディアコンテンツ統合研究機構 教授に就任(現在にいたる)
独立行政法人 情報通信研究機構 新世代ネットワークアーキテクチャ プログラムディレクタ


【学会活動】
日本学術会議会員、電子情報通信学会会員(フェロー)、同学会前副会長。情報処理学会会員。IEEE会員(IEEE Fellow)。超高速フォトニックネットワーク開発推進協議会会長、デジタルシネマ実験推進協議会会長、ユビキタスネットワーキングフォーラム副会長、新世代ネットワーク推進フォーラム副会長、特定非営利活動法人ディジタルシネマ・コンソーシアム理事長、特定非営利活動法人映像産業振興機構理事。

【研究キーワード】
フォトニックネットワーク、ブロードバンドネットワーク、ユビキタスネットワーク、新世代ネットワーク、超高精細映像、デジタルシネマ、デジタル信号処理

【科学技術振興審議会の意見】
 青山友紀氏はこれまでに、デジタル信号処理、伝送システム、デジタルネットワーク、ISDN、B-ISDN、光通信システム、超高精細画像(SHD)システムなどの情報通信ネットワークの研究開発に従事した。例えばSHDシステム研究開発においては、2001年に、800万画素/フレームの動画像システムのプロトタイプの試作に成功し、その後国内メーカー数社による企業連合「ディジタルシネマ・コンソーシアム(DCCJ)」を組織し、デジタル映画の技術開発を指導した。これらの成果は国内外で高く評価されており、本研究分野において深い先見性と洞察力を有していると見受けられる。また同氏は、数々の情報通信に関するプロジェクトやコンソーシアムに参画し、その研究推進委員長などを務める傍ら、電子情報通信学会副会長、IEEEフェロー、及びこれらの学会が主催する国際会議の実行委員長、プログラム委員長などを歴任している。また現在は、日本学術会議の議員を務めている。これらを総合すると、関連分野の研究者から信頼され、公平な評価を行いうると見られる。そのため、青山友紀氏はパネルオフィサーに相応しいと判断する。

岡野 光夫(おかの てるお)氏

【現職】東京女子医科大学先端生命医科学研究所 教授

【生年】1952年

【学職歴】

1974年 早稲田大学理工学部応用化学科卒業

1979年 早稲田大学大学院高分子化学博士課程 修了 工学博士

1979年 東京女子医科大学医用工学研究施設 助手

1984年 Utah大学Associate Professor

1987年 東京女子医科大学医用工学研究施設 助教授

1994年 東京女子医科大学 教授 現在にいたる、Utah大学Professor(併任)

1999年 東京女子医科大学 医用工学研究施設 施設長

2001年 東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 所長

2002年 物質・材料研究機構ディレクター(併任)

2004年 早稲田大学 生命医療工学インスティテュート 客員教授


【受賞歴】

1992年 日本バイオマテリアル学会賞

1997年 Clemson Award for Basic Research (米国 Society for Biomaterials)

1998年 高分子学会賞

1999年 Fellow, Biomaterials Science and Engineering, 及び Founders Award, Controlled Release Society受賞


【研究キーワード】
バイオマテリアル、人工臓器、再生医療、トランスレーショナルリサーチ、細胞工学、ドラッグデリバリーシステム

【学会活動】
・日本組織工学会理事長(2004-)
・日本バイオマテリアル学会会長(2000-2004)
他、高分子学会、日本化学会、日本生化学会、日本人工臓器学会 等に所属

【科学技術振興審議会の意見】
 岡野光夫氏は、材料開発及びバイオと材料の融合による先端的な再生医工学分野において独創的な成果を上げている。特に、温度依存性高分子を利用した細胞シートの回収システムを開発し、バイオ皮膚、バイオ肝臓、バイオ心筋、バイオ腎臓などの作出やDDSシステムへの応用など極めて革新的な研究を推進している。そのため、材料開発から細胞工学及び再生医療までの学際分野を幅広くカバーし、当該分野における先見性と洞察力を十分に有していると見受けられる。また、多くの学会の学会役員などを歴任し、さらにはDDSやバイオマテリアル分野の国際的な専門誌の編集委員及び編集委員長なども務めていることからも、関連分野の研究者からの信頼を得ており、公平な評価を行いうると見られる。そのため、岡野光夫氏はパネルオフィサーに相応しいと判断する。

玉尾 皓平(たまお こうへい)氏

【現職】独立行政法人 理化学研究所/フロンティア研究システム長

【生年】1942年

【学職歴】

1965年 京都大学工学部合成化学科卒業

1970年 京都大学工学部助手

1971年 京都大学大学院工学研究科博士課程修了

1986年 京都大学工学部助教授

1993年 京都大学化学研究所教授

2000年 文部省中核的研究拠点プログラム「京都大学元素科学研究拠点」研究代表者

2000年 京都大学化学研究所所長

2005年 独立行政法人 理化学研究所/フロンティア研究システム長

現在にいたる


【受賞歴】

2001年 アメリカ化学会FSキッピング賞(Frederic Stanley Kipping Award 2002)

2002年 朝日賞

2003年 向井賞

2004年 紫綬褒章


【研究キーワード】
有機金属化学、有機ケイ素化学、クロスカップリング、玉尾酸化

【科学技術振興審議会の意見】
 玉尾皓平氏はこれまでに、有機合成化学に関する研究開発に従事した。例えばニッケル触媒を用いた炭素―炭素結合形成反応である「玉尾-熊田カップリング」や、ケイ素―炭素結合の酸化的切断反応である「玉尾酸化」という反応は現在、分子ワイヤーやエレクトロルミネッセンス素子など、分子エレクトロニクス分野における新たなものづくりの道を切り拓く、有機合成化学の有力な手法であるとして注目されている。これらの成果は国内外で高く評価されており、本研究分野において深い先見性と洞察力を有していると見受けられる。また同氏は、科学研究費委員会学術創成部会委員や文部科学省科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会ナノテクノロジー・材料委員会委員などを歴任し、また現在は日本学術会議の議員を務めている。これらを総合すると、関連分野の研究者から信頼され、公平な評価を行いうると見られる。そのため、玉尾皓平氏はパネルオフィサーに相応しいと判断する。

江刺 正喜(えさし まさよし)氏

【現職】東北大学原子分子材料科学高等研究機構 教授

【生年】1949年

【学職歴】

1971年 東北大学工学部 電子工学科 卒業

1976年 東北大学大学院 博士課程 修了
東北大学工学部 助手

1981年 東北大学工学部 助教授

1990年 東北大学工学部 教授

1995〜1998年 東北大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー長

現在 東北大学原子分子材料科学高等研究機構 教授
東北大学大学院工学研究科付属 マイクロ・ナノマシニング研究教育センター センター長、他


【受賞歴】

1974年 日本ME学会科学新聞社研究奨励賞(国内)

1980年 電子通信学会業績賞(国内)

1981年 計測自動制御学会技術賞(国内)

1982年 市村学術賞貢献賞(国内)

1986年 IEEE Computer Soc. The 15th Int.Symp.on Multi-Valued Logic Award for Excellence(国内)

1986年 電子通信学会論文賞(国内)

1993年 日本IBM科学賞(国内)

1994年 科学計測振興会賞(国内)

2001年 SSDM Award(国内)

2003年 ベスト オブ スモールテック アワーズ(国外)

2004年 第3回産学官連携推進会議文部科学大臣賞(国内)


【研究キーワード】
マイクロマシニングによるセンサ・マイクロマシン、慣性計測システム

【学会活動】
電気学会、電子情報通信学会、応用物理学会、計測自動制御学会、機械学会、精密工学会、日本ME学会、IEEE、The Electrochemical Society、日本人工臓器学会、次世代センサ協議会、ロボット外科学会

【科学技術振興審議会の意見】
 江刺正喜氏はこれまでに、半導体集積回路の微細加工技術を駆使した電子・機械・光・材料など多様な技術を融合したマイクロマシニング等の研究開発において先導的な役割を果たしてきた。電子回路やセンサ、アクチュエータといった多彩な機能をもった素子をシリコン基板上に集積化し、情報・通信、自動車・家電、医学・バイオなどの世界でさまざまな基幹部品を生み出す研究開発を実施してきた。これらの成果は国内外で高く評価されており、本研究分野において深い先見性と洞察力を有していると見受けられる。また同氏は、科学研究費委員会学術創成部会委員や財団法人半導体研究振興会常務理事、電気学会センサ・マイクロマシン準部門長などを歴任し、これらを総合すると、関連分野の研究者から信頼され、公平な評価を行いうると見られる。そのため、江刺正喜氏はパネルオフィサーに相応しいと判断する。

榊 裕之(さかき ひろゆき)氏

【現職】豊田工業大学 副学長・教授、(独)物質・材料研究機構 フェロー

【生年】1946年

【学職歴】

1968年 東京大学工学部電気工学科卒業

1973年 東京大学大学院工学研究科電子工学専攻博士課程修了

1973年 東京大学生産技術研究所助教授

1987年 東京大学生産技術研究所教授

1988-98年 東京大学先端科学技術研究センター教授を兼務

2007年 同上退官

   現在にいたる
   その間、

1976年 IBMワトソン研究所客員研究員

1988-93年 科学技術庁創造科学推進制度「榊量子波プロジェクト」の総括責任者

1993-98年 カリフォルニア大学との共同研究「量子遷移プロジェクト」の代表研究者

2002年- (独)科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業 「超高速・超省電力高性能ナノデバイスシステムの創製」研究総括を務める(2007年度まで)。


【受賞歴】

1974年および1991年 電子通信学会業績賞

1989年 IBM科学賞

1983年および1990年 応用物理学会賞

1990年 服部報公賞

1995年 島津賞

1996年 IEEE David Sarnoff賞

2000年 藤原賞

2001年 紫綬褒章

2004年 江崎玲於奈賞

2005年 日本学士院賞


【研究キーワード】
固体電子工学、半導体超格子

【科学技術振興審議会の意見】
 榊裕之氏はこれまでに、ガリウム砒素などの化合物半導体系における分子線エピタキシー技術や微細加工技術を駆使した、量子井戸や量子細線、量子ドットの研究開発を実施し、これらは今日の量子エレクトロニクスの基盤技術として確立されるまでに至っている。これらの成果は国内外で高く評価されており、本研究分野において深い先見性と洞察力を有していると見受けられる。また同氏は、応用物理学会会長や科学研究費委員会学術創成部会委員、日本IBM科学賞選考委員などを歴任し、また現在は日本学術会議の議員を務めている。これらを総合すると、関連分野の研究者から信頼され、公平な評価を行いうると見られる。そのため、榊裕之氏はパネルオフィサーに相応しいと判断する。