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資料3

選考基準


(1)選考は、以下の要件を満たしているかどうかにより審査する。

1 「研究開発プロジェクト」の選考の主な基準
a 研究開発プログラムの趣旨に合致しており、社会の具体的な問題の解決を目的としたものであること。
b 研究開発プロジェクトの構想において、社会の具体的な問題を特定し、それを解決する上でのボトルネックを分析するなど、解決すべき問題の把握が的確になされていること。
c 社会問題の分析等にとどまらず、その解決のために想定される制度、法的枠組み、手順等が具体的に研究開発プロジェクトの構想に盛り込まれていること。
d 類似の、または関連する内外の取り組みの動向を整理し、それらとの関係(補完、協力等)を明らかにした研究開発プロジェクトの構想となっていること。
e 研究代表者は、提案する研究開発プロジェクトを推進する上で十分な考察または経験を有しており、また、研究開発実施期間継続して研究開発プロジェクト全体に責任を持つことができること。
f 研究開発プロジェクトを行うために適切な研究開発実施体制(問題解決に取り組む人々と研究者が協働するチーム編成等)、実施規模(予算等)が考えられていること。
g 提案する研究開発プロジェクトの成果が、今後の類似研究開発に寄与することが期待できること。
h 当該研究開発プロジェクトを通して、研究開発チームに参加する研究開発の実施者が、今後の社会問題解決のための活動において活躍することが期待できること。
i カテゴリーII()については、具体的な成果(特定の技術や手法等)の実証実験までカバーするとともに、実験を実施するのみにとどまらず、その実施結果を適切に分析し、改善すべき点を是正するように設計された、具体的で現実的な研究開発計画であること。
※カテゴリーについて
研究開発プロジェクトの提案に際し、社会の具体的な問題の解決という目的に向けて、研究開発プロジェクトの達成目標を具体的に記述した上で、どの段階まで達成することを目標とするかについて、次の2つのカテゴリーのいずれに該当するかを選択する。
I): 社会の問題を解決するための選択肢を提示しようとするもの(政策提言、研究開発のあり方に関する提言など)。
II):社会の問題の解決に資する具体的な技術や手法等についてその実証まで行おうとするもの。

2 「プロジェクト企画調査」の選考の主な基準
a 研究開発プログラムの趣旨に合致しており、社会の具体的な問題の解決を目的とした研究開発プロジェクトの提案の準備に資する調査研究であること。
b 社会の具体的な問題を特定し、それを解決する上でのボトルネックを分析するなど、解決すべき問題の把握が的確になされていること。
c 社会問題の分析等にとどまらず、その解決のために想定される制度、法的枠組み、手順等が明確かつ具体的となる見込みがあること。
d 類似の、または関連する内外の取り組みの動向を整理し、それらとの関係(補完、協力等)を明らかにした構想となっていること。
e 研究代表者は、研究開発プロジェクトの提案を準備する上で十分な考察または経験を有しており、また、研究開発プロジェクトの提案を準備する責任者として、企画調査に責務を負い、推進することができること。
f 研究開発プロジェクトを提案する準備として、解決しようとする具体的な問題について、問題解決に実際に取り組む人々と研究者の協力体制、目標達成のためのスケジュールや方法等が、明確かつ具体的となる見込みがあること。

(2)上記のほか、研究開発プログラム毎の独自の選考の観点や方針として、「研究開発領域及び研究開発プログラムの概要、領域総括の募集・選考にあたっての考え方」も選考の要素とする。

(3)研究開発費および企画調査費の「不合理な重複」ないし「過度の集中」にあたるかどうかも、選考の要素とする。