JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第425号 >用語解説

<用語解説>

注1)振動:
 物が揺れ動くことを示す振幅(振れの幅)と周期(振動の1往復にかかる時間)により表される。

注2)強震ネットワーク:
 独立行政法人防災科学技術研究所が運営する地震計ネットワークで、全国に約25kmの間隔で設置されたディジタル強震計、及び記録された強震 記録を収集して編集する強震観測センターにより構成される。

注3) 世界標準地震計観測網:
 Digital World-Wide Standardized Seismograph Network (DWWSSと略)。米国内務省地質調査所が統括する世界的な地震観測網で、地震の震源過程の研究や、表面波を用いた地球の内部構造の研究に大きく貢献している。

注4) Δ-Σ型A/D変換技術:
 アナログ信号をディジタル信号へと変換する手法のひとつで、1bit(パルス)の密度と極性でアナログ値を表現するためパルス密度変調とも呼ばれる。高速で動作するため原信号の再現性が高く直線性に優れているという特徴がある。

注5) 総合ダイナミックレンジ:
 地震計が計測できる加速度値の最大M(max)と最小M(min)の比を表す。通常この比は対数で示しデジベル(dB)で表示する。

注6) 非線形バネ:
 バネの反発力は、加える力に比例して大きくなるが、熱処理などによりこの比例関係が無いバネを作ることができる。それを総称して非線形バネと呼ぶ。 本開発では特定の変位量の場合に反発力が小さくなる特性をもたせた。

注7) Gal:
 Gal(ガル)は加速度の単位。
 1 Galは1秒(s)に1センチメートル毎秒(cm/s)の加速度の大きさと定義されていて cm/s2 (センチメートル毎秒毎秒)と書き表される。
 例えば、地球表面における重力加速度(重力)1G はおよそ980 Galである。