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(資料1)

先端計測分析技術・機器開発事業 新規採択開発課題一覧

機器開発プログラム(領域特定型)
「【一般領域】人体内の臓器、病態、脳の高次機能などの無・低侵襲リアルタイム高解像度3次元観察、及び人体中の物質の無・低侵襲定量分析」:2件

開発課題名 チームリーダー・サブリーダー
氏名・所属機関・役職
開発概要 参画機関
機能OCT網膜内因性信号計測システム開発

【チームリーダー】
楠城 紹生
(株)ニデック
研究開発本部 探索研究部
主席研究員

【サブリーダー】
角田 和繁
(独)国立病院機構
東京医療センター 臨床研究センター
視覚生理学研究室
室長

脳科学分野の機能的OCT イメージングを活用することにより非侵襲・他覚的に高精細網膜内因性信号計測が行えるシステムを開発し、高品位画像処理による網膜層構造(視細胞〜神経節細胞)各部の機能把握を目的とし、合せて各種精密パターン刺激(時間的・空間的)による視細胞部の錐体(R,G,B)及び桿体動態など多彩な検査データ抽出を課題とし、視神経機能実質における極早期診断を可能にして将来の医療分野の発展に貢献します。 (独)国立病院機構
(独)理化学研究所
高アスペクト比X線格子を用いた位相型高感度X線医用診断機器の開発

【チームリーダー】
百生 敦
東京大学
大学院新領域創成科学研究科
准教授

【サブリーダー】
本田 凡
コニカミノルタエムジー(株)
開発センター
課長研究員

コンパクトなX線源を用いて構成する実用型高感度X線撮像装置を、X線吸収格子を用いるX線Talbot-Lau 干渉法に基づいて開発します。X線位相情報によりコントラストを生成し、従来X線画像を大幅に凌駕する画像を身近に提供します。これにより、リウマチなどの関節疾患や乳癌が従来に無い精度と信頼性で診断できる医用画像診断装置の実用化につなげます。また、非破壊検査装置や荷物検査装置など、他のX線画像分野への広範な波及効果を狙います。 コニカミノルタエムジー(株)
兵庫県立大学

機器開発プログラム(領域特定型)
「【応用領域】リアルタイム・ハイスループット観察、リアルタイム制御、又はものづくり環境適応可能な計測分析システム」:2件

開発課題名 チームリーダー・サブリーダー
氏名・所属機関・役職
開発概要 参画機関
文化財保全環境モニター開発 ―土壌由来のカビの検出

【チームリーダー】
鈴木 孝仁
奈良女子大学
理学部
教授

【サブリーダー】
大久保 衛
(株)ソダ工業
開発室
主任技師

カビによる文化財の劣化や損傷を防止するためには、カビの発生を早期に検出できる先端機器の開発が急務です。カビをはじめとする微生物は、特有の臭い成分を分泌することに注目しました。イオンモビリテイスペクトロメトリー(IMS)を原理とする先端計測分析機器を開発し、これら臭い成分を文化財の置かれた土壌などの環境でリアルタイムに検出し、文化財保全環境モニターの実用化を目標とします。 (株)ソダ工業
奈良女子大学(理学部化学科)
新日本電工(株)
非標識ハイスループット相互作用解析装置の開発

【チームリーダー】
民谷 栄一
大阪大学
大学院工学研究科
教授

【サブリーダー】
金子 努
武蔵エンジニアリング(株)
DS技術部
課長

医療や創薬において、多検体を網羅的かつハイスループットに解析するため、これまでにDNA チップやプロテインチップなどのバイオチップが開発されてきています。しかし、従来のバイオチップでは、検出・解析に長い時間を要し、蛍光分子などの特定標識剤を必要とすることから、高感度かつ非標識にて解析可能な装置が求められています。そこで本開発ではナノ材料より発現される新規特性を利用した非標識ハイスループットバイオチップおよび相互作用解析装置の開発を行います。 武蔵エンジニアリング(株)
東京工業大学
田中貴金属工業(株)
(有)バイオデバイステクノロジー

機器開発プログラム(領域特定型)
「【応用領域】機能発現・作動状態下におけるマクロからミクロレベルのダイナミック計測」:1件

開発課題名 チームリーダー・サブリーダー
氏名・所属機関・役職
開発概要 参画機関
高度ものづくり支援-超高温熱物性計測システムの開発

【チームリーダー】
福山 博之
東北大学
多元物質科学研究所
教授

【サブリーダー】
前田 幸男
アルバック理工(株)
開発部
専門室長

半導体の結晶製造や超耐熱合金の精密鋳造あるいは精密溶接など高温融体が関連する高付加価値製造プロセスにとって数値シミュレーションは必要不可欠なツールであり、その基盤を支える融体の熱物性値データベースの充実が求められています。本開発では、電磁浮遊法に静磁場を重畳することによって液滴の振動と表面の対流を抑制し、高温融体の熱伝導率、比熱、放射率、密度、表面張力を高精度に測定するシステムを開発することを目的とします。 アルバック理工(株)
慶応義塾大学
首都大学東京
学習院大学
大阪府立大学

機器開発プログラム(領域非特定型):1件

開発課題名 チームリーダー・サブリーダー
氏名・所属機関・役職
開発概要 参画機関
質量分析機能を備えた気体核磁気共鳴分光装置

【チームリーダー】
冨宅 喜代一
神戸大学
大学院理学研究科
教授

【サブリーダー】
広瀬 量一
ジャパンスーパーコンダクタテクノロジー(株)
マグネット部
技術営業担当部長

本課題では物質科学の研究に必須な方法として発展してきている核磁気共鳴(NMR)分光法を、科学史上初めて気相イオンへ拡張し、飛躍的に高い検出感度を利用して、生命科学、物質科学や環境科学等で重要な極微量物質の新規な計測・分析技術において我が国を世界的にリードできるレベルに押し上げるため、極超微量気相イオンの質量分析と構造解析を同時に可能にするNMR 分光装置を試作・開発します。 ジャパンスーパーコンダクタテクノロジー(株)
神戸大学(分子フォトサイエンス研究センター)
広島大学
藤田保健衛生大学

要素技術プログラム:9件

【一般領域】:6件

開発課題名 チームリーダー
氏名・所属機関・役職
開発概要 参画機関
ピレン誘導体化による超微量糖ペプチドMALDI-MSn 天野 純子
(財)野口研究所
糖鎖生物学研究室
室長
病理切片の生体分子や遊離した糖鎖を同定するMS装置の開発が行われています。申請者は遊離糖鎖をピレン標識することで100 倍高いシグナル強度が得られる独自の技術を開発しています。一方で、診断・創薬には、どのタンパク質のどこに結合した糖鎖かを決定することが必須ですが、糖ペプチドのイオン化効率が低く測定できない状況です。本課題は血清中の超微量糖タンパク質解析のために測定プレート上で行う前処理法開発であり、本法により夾雑タンパク質存在下、目的糖タンパク質の高感度MSを実現します。 (株)島津製作所
SOI 技術による時間・空間X 線イメージセンサー 新井 康夫
高エネルギー加速器研究機構
素粒子原子核研究所
准教授
従来、放射線検出用Si とLSI 用Si とは特性が異なることから、一体化させることが難しかったが、貼合せSOI(Silicon-On-Insulator)の登場により一体化が可能になりました。本課題では、SOI 下部Si にp-n 接合センサーを形成し、上部 CMOS 回路と接続することにより、高分解能の2 次元X 線イメージセンサー(~50um 角/pixel、256x256 画素程度)を開発します。一体化により高感度、高速処理、低価格化が期待できると共に、各ピクセルに計数回路を持たせる事により、反応の計数/時間測定/エネルギー測定を同時に行なえると共に、計数回路をメモリーとして使用する事で超高レートの測定にも使用出来ます。 沖電気工業(株)
タンパク質および核酸の超高感度シグナル検出試薬 伊藤 悦朗
徳島文理大学
香川薬学部
教授
タンパク質および核酸の高感度検出方法として、我々はこれまで独自に「酵素サイクリング免疫測定法」を開発してきました。そこで本プロジェクトでは、酵素免疫法において汎用的に使用されているアルカリホスファターゼを抗体標識酵素として、それによって脱リン酸化された基質を酵素サイクリング法で増幅し、その結果、シグナル強度を増強させる「超高感度シグナル検出試薬」を開発します。 北海道大学
(株)日立ハイテクフィールディング
(株)札幌バイオ工房
バイオ技術による迅速・高感度・簡易アスベスト検出キット開発 黒田 章夫
広島大学
大学院先端物質科学研究科
教授
安全な社会構築のため、アスベストの迅速・高感度・簡易検出技術が求められています。現在アスベストの検出は、位相差顕微鏡による方法が最も多用されていますが、アスベスト繊維の判定が難しい問題や、超微細アスベストは検出できない等の問題があります。電子顕微鏡やX線を利用した方法は優れた方法ですが、高価で時間のかかる方法であり、簡易法とはなりえなません。我々はアスベストに結合するタンパク質を発見しました。本提案では、アスベスト結合タンパク質を用いた迅速・高感度・簡易アスベスト検出キットの開発を行います。 第一化学薬品(株)
光導波路素子を用いた高性能中赤外分光計測 佐々田 博之
慶應義塾大学
理工学部
教授
気体試料中の微量分子成分を同定し定量測定するためには中赤外領域の分光計測が有効です。しかし、この波長域には使いやすい分光用コヒーレント光源が少なかったのが現状です。2004 年近赤外光を中赤外光に高効率で変換する光導波路型非線形光学素子が我が国で開発されました。本プロジェクトでは、この新しい素子と、光共振器吸収セル、半導体レーザー、光ファイバーを組み合わせて、広い同調波長域、高分解能、高感度を併せ持ち、高精度、高速な計測が可能で、しかもコンパクトな赤外分光計を試作し評価します。 東京工業大学
室温で動作する生体磁気信号計測用薄膜磁界センサの開発 薮上 信
東北学院大学
工学部
准教授
本開発では、室温で動作し10-13 Tesla 台前半の磁界検出分解能を有する薄膜磁界センサの開発と、心磁界等の生体磁気信号計測を目的とします。提案するセンサは液体ヘリウム等を必要とせず、SQUID(超伝導量子干渉素子)に匹敵する分解能を有するものであり、低コストで、一般病院へも普及可能な汎用システムとなり得ます。本開発では試作したセンサにより健常者の心磁界等を計測し、医療応用上の課題を評価します。 東北大学
宮城工業高等専門学校
(独)情報通信研究機構
(財)広南会 広南病院
NECトーキン(株)
(財)電気磁気材料研究所

【応用領域】:3件

開発課題名 チームリーダー
氏名・所属機関・役職
開発概要 参画機関
フォトニック結晶を利用した分光イメージセンサーの開発 大寺 康夫
東北大学
先進医工学研究機構
准教授
可視・近赤外光による分光イメージングにおいて、複数の波長の像を単一ショットで計測するのに必要な「モザイク型波長フィルター」をフォトニック結晶技術を応用して開発します。誘電体多層膜型層構造による鋭い波長選択性と、微小波長フィルター要素のモザイク配置による色分解機能の両立を特徴とします。波長間隔数nm で4〜25 程度の波長像の同時取得が可能となり、将来的に実時間プロセスモニタリング、非接触医用画像機器への応用が期待できます。 -
ハンディー型全反射蛍光X 線元素センサー 河合 潤
京都大学
大学院工学研究科
教授
片手で持ち運びができる超小型全反射蛍光X線元素センサーを製作し、ICP-MSに匹敵する定量下限濃度を実現します(トレース・アナリシス)。しかもその濃度の分析に必要とされる水溶液の絶対量がわずかでもできるようにすることを目指します(マイクロ・アナリシス)。具体的には遷移金属元素についてサブ・ナノグラム(0.1ng)の絶対定量下限を達成します。そのために、X線光学系とX線発生法に関する開発も行います。 -
超高密度ハードディスク実現のためのナノ潤滑計測技術 福澤 健二
名古屋大学
大学院工学研究科
教授
高度情報化社会の中核的情報記憶装置であるハードディスクドライブのヘッド・ディスク潤滑技術には,技術的パラダイムシフトが求められています。すなわち、従来の空気浮上型潤滑から接触許容型潤滑への転換が次世代装置の実現には必須であります。しかし、ヘッド・ディスク間のナノ摺動すき間の現象を従来の計測技術では定量化困難なことが大きな障害となっています。本開発では、ハードディスクの超高密度化を実現する革新的な計測技術を確立します。 名古屋大学(情報科学)
合計:15件(「機器開発プログラム」6件、「要素技術プログラム」9件)