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<参考図>

図4 ALK阻害剤によるEML4-ALK陽性細胞の細胞死誘導

図4 ALK阻害剤によるEML4-ALK陽性細胞の細胞死誘導

 成長因子であるIL-3を与えることで増殖するBA/F3細胞にEML4-ALKを導入したところ、細胞はがん化するため、本来は増殖不可能なIL-3非存在下で増殖可能になります(0μM)。しかし培養上清中にALKのキナーゼ阻害剤であるWHI-P154を添加すると、その濃度依存性に細胞死が誘導されました。このことは、EML4-ALKの活性依存性に増殖する細胞に対して、ALK阻害剤が治療効果を有することを示しています。