図2
図2.ミトコンドリア遺伝子の塩基配列に基づくマイマイ属の系統樹と鏡像種の進化.
:右巻の種. :左巻の種. 矢印:鏡像体の集団が別種として進化した推定時期.
 赤の矢印が示す通り、右巻から左巻への進化が一回だけ生じ、その左巻の系統から、国内のすべての左巻の種が進化した。青の矢印は、その後、左巻の系統で、複数の種が互いに独立に左右反転し、右巻に戻る進化をくり返したことを示す。上3個の青矢印は、ヒダリマキマイマイの左右反転によりアオモリマイマイが進化したことを示す。さらに、単一の遺伝子のみで鏡像のアオモリマイマイに進化できるため、同一の種(アオモリマイマイ)が3回別個に進化したことを強く示唆している。これは、動物で多系統起源の種が進化しうることを直接的に示した初めての例である。
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This page updated on October 16, 2003

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