図1.カタツムリの鏡像種と交尾様式 |
a. |
マイマイ属(Euhadra)の殻. 左:ヒダリマキマイマイ(E. quaesita 左巻)、中:アオモリマイマイ(E. aomoriensis 右巻)、右:クロイワマイマイ(E. senckenbergiana 右巻). 白線は10mm. |
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アオモリマイマイは、もともとクロイワマイマイの地理的亜種とされてきた。しかし本研究により、アオモリマイマイは、殻がよく似ているヒダリマキマイマイが左右反転した結果、鏡像の種として最近進化したものであることが判明した。 |
b. |
セトウチマイマイの右巻どうしの通常交尾. 雌雄同体の2個体が同時に互いに雌雄二役を果たすことではじめて正常な交尾が達成される。 |
c. |
オナジマイマイの左巻変異個体(上)と通常の右巻個体(下)は、双方が正常な交尾行動をとるかぎり、物理的に交尾できない。矢印は両者の生殖口の位置を示す。 |