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別紙1

平成19年度「良いシーズをつなぐ知の連携システム(つなぐしくみ)」の新規課題募集について

1.特徴

(1)目利き人材*が、特許、技術や市場規模等の調査を行い、その結果を基に応用・発展性に係る評価分析を実施し、その結果を「目利きレポート」として申請者等に返送します。
(2)実用可能性に係るデータの追加取得や検証が必要な課題については、データ追加取得等のための費用を支出します。
(3)目利き人材が、最適な他の研究開発制度の紹介、共同研究やライセンスにつながる場の提供、企業紹介等の実用化に向けた支援を行います。
*目利き人材・・・JSTの技術移転プランナーやJSTが選任する外部の専門家

2.「良いシーズをつなぐ知の連携システム(つなぐしくみ)」の目的

 良いシーズをつなぐ知の連携システム(以下、つなぐしくみ)は、大学等**で創出・育成された技術シーズの中から実用化に向けた発展が期待される課題を収集し、目利き人材が特許、技術や市場規模等の調査を行い、その結果を基に応用・発展性に係る評価分析を実施し、次の実用化ステップへ円滑につなげる支援を行うことにより実用化を促進することを目的としています。
**大学等・・・国公私立大学、大学共同利用機関、高等専門学校、国公立試験研究機関、研究を行っている特殊法人・独立行政法人・公益法人。

3.課題募集について

(1)募集:随時受付(5月10日開始)
(2)申請
1申請者:研究者と技術移転支援者(コーディネータ等)との連名、または研究者単独。
2申請要件:
・大学等で生まれた研究成果であり、実用化に向けた調査を希望する研究課題であること。
・既に申請者(研究者)が発明者となる特許出願がされていること。
・申請者(研究者)は、大学等の研究機関に所属する研究者であること。
・申請に際しては、研究者所属機関の産学連携担当部局(知的財産本部や共同研究センター、TLO等)の了承を得ること。

4.目利き人材による調査及び評価分析について

 申請課題については目利き人材が調査を実施し、評価分析した結果を申請者等に「目利きレポート」として送付します。
(1)調査及び評価分析の時期:平成19年6月末、9月末、12月末頃開始予定。
「目利きレポート」送付までの期間は、調査、評価分析開始後1~2ヶ月の予定。
ただし、申請件数に応じて上記以外の時期に実施する場合があります。
また、下記の「(4)~(6)」の調査の実施件数が予定件数を越えた場合は募集を終了する場合があります。
(2)下記「(4)~(6)」の調査予定件数:平成19年度は70件程度を予定。
(3)特許成立可能性調査・展開可能性調査:
特許の成立可能性と実用化に向けた今後の展開の可能性の有無を調査します。
調査の結果、特許成立可能性または展開可能性が低いと判断された場合には、この時点で「目利きレポート」を送付して調査を終了します。この場合には、実用化に向けた次につなぐ目利き人材による支援は実施しません。
特許成立可能性および展開可能性があると判断された場合には、次の調査を実施します。
(4)特許・技術調査:特許や技術の内容の調査を実施します。
(5)市場性調査:申請課題の展開先として可能性のある業界の市場や市場規模を調査します。
(6)事業展開調査:上記の調査で明らかになった技術内容や市場規模を勘案して、申請課題の展開先として有望な業界や企業を抽出します。

5. 実用化に向けた支援について

 「目利きレポート」送付後、以下の取り組みにより実用化を支援します。
・目利き人材と申請者等との今後の展開方策についての協議
・企業紹介や企業とのマッチングの場の提供、他事業への応募支援
・次のステップへの展開に向けた外部機関によるデータ補完等

6.申請方法

 JSTの電子公募システム(https://puf.jst.go.jp/rqp/index.html)からの申請をお願いいたします。募集に関する情報は、https://www.jst.go.jp/tt/tsunagu/ からも入手できます。